建築用語集

桑とはクワ科クワ属の落葉性樹木の総称で、ヤマグワ、シマグワなど多くの品種があります。桑はカイコの餌として重要な作物であると共に果樹としても利用されています。
落葉性の高木または低木樹木として、高さ5メートルから大きいものは10メートル以上に成長します。

桑木材は、茶箪笥などの高級家具及び木魚・指物・湯飲茶碗などの工芸品として活用されています。桑木材は、辺材は淡黄白色で、心材は黄褐色です。辺材と心材の境界は明瞭ではっきりしており、経年変化によって、美しい飴色へと変化します。

また、桑木材はかなり固く、粘りを有しています。そのため、加工が大変難しい反面、精緻な細工を施すことが可能です。

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<監修>

  • 榑林 宏之

    一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
    中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。