建築用語集

真鍮

真鍮は銅と亜鉛の合金で、美しい金色の輝きと加工のしやすさから、様々な用途で利用されています。真鍮は、銅と亜鉛の割合によっていくつかの種類に分かれます。一般的には亜鉛が20%以上のものを真鍮と呼びます。亜鉛の割合が20%以下の場合はかなり銅に近い真鍮となります。独特の黄金色の光沢は、ほぼありません。

素材の特性・メリットとしては、優れた加工性と耐食性や電気伝導性の高さ、比較的高い強度、価格の安さなどが挙げられます。
一方デメリットとしては、応力腐食割れの一種である「置割れ」が発生する場合があります。置割れは、機械加工などを施した真鍮が、日時の経過により、大気中の水分や二酸化炭素などが結晶粒界に腐食を引き起こし、粒界腐食を起こす現象を意味しています。

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<監修>

  • 榑林 宏之

    一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
    中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。