色相環
色相環は、色相を環状に配置したもの。色の相対的な関係性及び色の種類(違い)を識別するために利用されています。
現在、最も広く利用されている色相環は「マンセル色相環」と呼ばれるもの。赤・黄・緑・青・紫の5色とその間を埋める色の全20色相で構成されています。
色相環には、特徴を表す「4要素(分類)」が存在しています。
●暖色: 赤・オレンジ・黄色の並びに配置されている色を「暖色」と呼びます。暖かみのある色で、明るく、活動的、情熱的なイメージを与えます。
●寒色: 暖色の反対には、青系の色が並んでいます。これらの色を「寒色」と呼びます。涼しさ・冷静さ・信頼性といった印象を与える色です。
●中性色: 暖色と寒色の間に位置する色をまとめて「中性色」と呼びます。緑系と紫系の色が該当します。中性という名の通り、暖かさと寒さどちらの印象も与えない色です。
●無彩色と有彩色: 色のあざやかさや強さの度合いは「彩度」であらわされています。この彩度の有無によって、色は「無彩色」と「有彩色」に大別することができます。無彩色(achromatic color)とは白・灰・黒など、色みのない色をいい、有彩色(chromatic color)とは、わずかでも色みのある色をいいます。
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<監修>
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榑林 宏之
- 一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
- 中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。