建築用語集

矢板

矢板

矢板(やいた)とは、基礎工事や土木工事で地盤を掘削する際に、周りの土砂が崩れないように打ち込む板状の杭のことです。H鋼を地盤に対して垂直に打ち込み、その間に矢板を横に差し込んで土留めします。水の侵入も防ぐことができるため、河川や港湾工事などでも使われます。

矢板には木製や鋼製のほか、コンクリートで造られたものもあり、シートパイルとも呼ばれます。鋼製のものには板状以外にU形やZ形、H形のタイプがあり、場所や用途に応じて使い分けます。木製の矢板は耐久性が低く、再利用することはほとんどありませんが、鋼製の矢板は耐久性があり、工事後に引き抜いて繰り返し使うことが多く経済的です。コンクリート製の矢板は重量があり、設置が難しいですが、耐久性がかなり高いため、半永久的に使われることが多いです。

カテゴリから探す

<監修>

  • 大森 理恵

    有資格
    宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士