土蔵
土蔵 (どぞう)とは、日本の伝統的な建築様式の一つで、木骨・外壁を土壁として 漆喰などで仕上げられた建築物です。一般的には蔵(くら)と呼ばれることが多く、当該様式で作られた建物のことを「土蔵造り」「蔵造り」などと呼んでいます。
土蔵の構造は、木骨土壁の耐火建築構造です。外壁は竹や縄で下地を作り、厚い土壁と漆喰で仕上げられています。入口や窓は観音扉や土戸で閉めて周辺家屋の火災時には粘土で隙間を塞ぐことにより、土蔵内部への延焼を防ぎます。
土蔵の歴史は明確にされていませんが、中世頃には町屋などと共に建てられていたといわれています。近世になると鉄砲伝来の影響で城郭にも土蔵造りが導入され、明治時代になると防災(防火)を目的とした土蔵造りが普及しました。
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<監修>
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榑林 宏之
- 一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
- 中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。