建築用語集

アクリル板

アクリル板は、アクリル樹脂で作られた透明な板状の材料。ガラスと似た透明度を持ちながら、異なる特性と用途を有する材料です。

アクリル板は主に「押し出し材」「キャスト材」の2種類があります。押し出し材は粘土状のアクリル樹脂をローラーで押し出して作られるアクリル板です。最大で20mmの厚さまで作成でき、大量生産が可能で価格も安いのが特徴。ただし、温度や環境の変化に弱いため、注意が必要です。キャスト材は2枚のガラスの間にアクリル原材料を流し込んで硬化することで作られるアクリル板です。硬度が高く、反りにくいのが特徴。ただし、手作業となるため高価格となります。

アクリル板はガラスと比較されるほどの透明度を持っています。(光線透過率はガラスの92%に対してアクリル板が93%)また、ガラスよりも軽量で切断、穴あけ、面取り、磨きなどの加工が容易なことから、ガラスよりも汎用性の高さを有しています。耐候性・耐衝撃性も高く割れて破片が飛び散るなどの心配がありません。(安全性の高さ)

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<監修>

  • 榑林 宏之

    一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
    中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。