建築用語集

シーリング

シーリング(sealing)とは、建物の防水性や気密性を高めるために、外壁材のつなぎ目や窓枠周りにペースト状のシーリング材を充填することをいいます。部材同士を固定する接着剤のような役割や、地震や振動による衝撃を吸収する緩衝材の役目もします。
シーリング材には、変成シリコン系やシリコン系、ウレタン系などがあり、用途に応じて使い分けます。
変成シリコン系は紫外線に強く対候性があり、上から塗装することができるため、主にサイディングなど外壁のつなぎ目や窓回りに用いられます。
シリコン系は耐水性や対候性に優れていますが、塗装には向きません。基本的に外壁材のすき間に採用することはなく、浴槽や洗面台のすき間に使われることがほとんどです。
シーリング剤が劣化して破断や亀裂が生じると、外壁の内側に雨水が浸透してしまう恐れがあります。そのため、10年程度を目安にメンテナンスを行うのが一般的です。

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<監修>

  • 大森 理恵

    有資格
    宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士