建築用語集

鎧戸

鎧戸

鎧戸(よろいど)とは、主に窓や建物の開口部を覆うために外側に設置される伝統的な戸の一つです。伝統的な美観と実用性を兼ね備えた建具として日本の建築文化に深く根ざしています。鎧のように板を重ね合わせた構造に由来し、強固で耐久性に優れています。
一般的に木が使われており、板を縦または横に重ねて作られます。風雨からの被害や防犯対策、外部の音や光を遮断し、断熱性を高める効果があります。
特に和風建築で多く見られ、歴史的建造物や民家の窓に用いられています。現在でも装飾的な要素や機能的な目的で採用されています。開閉は折りたたみ式や引き戸式などがあり、使用環境に応じた多様な形状が存在します。

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。