建築用語集

鎧戸

鎧戸

鎧戸(よろいど)とは、主に窓や建物の開口部を覆うために外側に設置される伝統的な戸の一つです。伝統的な美観と実用性を兼ね備えた建具として日本の建築文化に深く根ざしています。鎧のように板を重ね合わせた構造に由来し、強固で耐久性に優れています。
一般的に木が使われており、板を縦または横に重ねて作られます。風雨からの被害や防犯対策、外部の音や光を遮断し、断熱性を高める効果があります。
特に和風建築で多く見られ、歴史的建造物や民家の窓に用いられています。現在でも装飾的な要素や機能的な目的で採用されています。開閉は折りたたみ式や引き戸式などがあり、使用環境に応じた多様な形状が存在します。

建材・資材・建具に関する用語

カテゴリから探す

<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。