建築用語集

捨て張り

捨て張り

捨て張り(すてばり)とは、建築工事で床や壁の下地を作る際に使用される工法で、建築の品質や仕上がりに影響する重要な工程の一つです。
具体的には、コンクリートや構造用の床板の上に、仕上げ材を張る前に下地として、合板やベニヤ板を一時的に施工する作業を指します。この工法を丁寧に行うことで、床の平滑性や強度を確保し、仕上げ材を安定して貼ることが可能です。
また、捨て張りは施工中の荷重分散や躯体の養生(保護)の役割も果たします。仕上げの完了後は、捨て張り材がそのまま残る場合もありますが、一部の工法では撤去されます。

  • 下地
  • 下張り
  • 捨て合板

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。