建築用語集

海砂

海砂

海砂(うみずな)とは、海岸や海底から採取される砂のことです。建築分野では、主にコンクリートの骨材(砂の部分)として使用されることがあります。ただし、海砂には塩分(主に塩化ナトリウム)が多く含まれているため、適切な洗浄や塩分除去などといった処理をせず使用すると、コンクリート内部の鉄筋が腐食しやすくなり、建物の耐久性や安全性に悪影響を及ぼすおそれがあります。また、海砂は粒径や形状がコンクリートの強度に影響するため、品質管理が重要です。
かつては海砂の利用がされていましたが、現在では淡水産の砂や人工骨材の使用が推奨される傾向にあります。

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。