建築用語集

桟唐戸

桟唐戸

桟唐戸(さんからど)は、框(かまち)で枠を格子状に組み、板や漆喰、ガラスなどをはめ込んだ、日本の伝統的な建具です。鎌倉時代に禅宗の伝来に伴い、寺院建築として採用され、銀閣寺などの歴史的建造物にも見られます。格子のデザインは多彩であり、美しさと実用性を兼ね備え、風通しや採光を確保しながら、視線を適度に遮るのが特徴です。
たとえば、和室と廊下の間仕切りをすることで、空間を緩やかに仕切り、光と風を通す快適な室内環境をつくることができます。また、玄関の引き戸やリビングのアクセントとして用いることで、和モダンな雰囲気を演出できます。伝統を受け継ぎつつ、インテリア性にも優れた建具といえるでしょう。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者