建築用語集

空錠

空錠

空錠(くうじょう/そらじょう)とは、施錠機能を持たない錠のことで、ラッチボルトのみを備えた構造が特徴です。ラッチボルトは、扉が自然に開かないよう仮止めする役割を持ち、ノブやレバーハンドルを操作することで開閉が可能になります。空錠には鍵穴やサムターンが付属しておらず、誰でも自由に開け閉めできるため、施錠の必要がない室内扉や廊下、リビングの入口などに多く使用されます。防犯性はありませんが、操作が簡単で、小さな子どもや高齢者にも扱いやすい点がメリットです。

また、空錠はデザインや取っ手の種類に応じてレバーハンドル型やノブ型などがあり、用途に応じて選定されます。非常開装置が備わっているタイプもあり、トイレや浴室などで安全性を高める目的で使われることもあります。

建材・資材・建具に関する用語

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。