建築用語集

木表木裏

木表木裏

木表木裏(きおもてきうら)とは、木材の面でどこが木の外側(樹皮側)なのか、内側(芯側)なのかを表す建築用語です。木を伐採し、板や柱に加工すると、樹皮に近い面が「木表」、年輪の中心に近い面が「木裏」と呼ばれます。
木表は水分を含みやすく反りやすい反面、見た目が美しく、外側に使われることが一般的です。一方、木裏は安定感が高く、構造的に強いため、内側に使われます。この両者の使い分けは、古くからの大工の知恵とされています。
たとえば、床板の施工時には、木表を上に向けることで自然な反りを活かし、中央がやや盛り上がる仕上げとなります。木の特性を熟知し、自然を生かすという日本建築ならではの考え方といえるでしょう。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者