建築用語集

客土

客土

客土(きゃくど)とは、既存の敷地にある土壌の交換や盛土を行うために、外部から新たな土を搬入する作業を指します。 地盤改良や植栽環境の整備、土壌汚染対策などを目的として実施されることが多く、建築や土木の分野では重要な工程の一つとされています。

たとえば、栄養不足の土壌に肥沃な黒土を加えることで植栽の成長を促進したり、有害物質を含む土壌を取り除いて安全な土に置き換えることで、建物の基礎や周辺環境の安全性を向上させることが可能です。 また、工場敷地などでは法令に基づく地盤成分の調整が求められる場合もあり、遵法性の確保にも寄与します。 客土は見た目以上に専門的な判断が必要とされる作業であるため、土質や搬入量、排水性などを総合的に考慮することが求められます。

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。