建築用語集

笠木置建築

笠木置建築

笠木(かさぎ)置建築とは、門柱や塀、壁などの上部に“笠”のような部材を取り付け、雨水の侵入や劣化を防ぐ工夫がされた建築のことです。塀の上にかぶせる石や金属の仕上げ部分が「笠木」です。これは雨の染み込みを防ぎ、建物の美しさと耐久性を保つ役割を担っています。
名前の由来は、人がかぶる“笠”のように、上から覆って守る形にあるとされています。日本の伝統建築では、奈良の「東大寺南大門」や京都の「妙心寺」の塀などに、立派な石の笠木が使われており、風格と機能を両立させています。現代の住宅でも、塀や門柱の上に取り入れることで、和風の趣を演出しながら劣化を防ぐことができ、建物の印象や耐久性にも大きく影響します。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者