建築用語集

減法混色

減法混色

減法混色とは、絵の具や素材など「物体の色」が混ざり合い、光を吸収して色が暗く見える現象です。シアン・マゼンタ・イエローが基本の三原色で、混ぜ合わせるほど黒に近づきます。たとえば、フローリング材の温かみある茶色と、クールなブルーグレーのクロス(壁紙)の組み合わせで、落ち着いた中間色に見え、空間に自然な調和と奥行きが生まれます。

また、ベージュのタイルとダークグリーンのサイディング(外壁材)を用いたファサードでは、色が視覚的に中和され、落ち着いた印象になります。
異なる色や素材が重なる場面では、減法混色の原理を応用することで彩度や明度のバランスが整い、品よくまとまった空間づくりが可能です。さらに、視覚の仕組みを活かすことで、より感性に響くデザインが実現します。

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<監修>

  • 今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)

    ■資格
    宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。

    1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。

    大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
    その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
    これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。

    住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。

    また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。