建築用語集

図面青焼き

図面青焼き

図面青焼き(ずめんあおやき)は、建築や土木の設計図面を複写するための技術の一つであり、コピー機やプリンターが普及する以前に、設計図を複数の関係者に配布するための標準的な技術として使われていました。
青焼きは感光紙を使い、太陽光や紫外線を照射して設計図を白地に青い線で複写します。耐久性があるため、長期間保存や現場での使用に適していますが、一方で複写には手間と時間がかかるため、現在ではデジタル化やカラー印刷に置き換えられています。
青焼きの後継として白地に黒線の「白焼き」やデジタル出力が一般的になり、現在の建築業界の図面管理や共有の効率化に寄与しています。

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。