建築用語集

通り芯

通り芯

通り芯(とおりしん)とは、建築工事で建物の位置や寸法を正確に決めるための水平方向および垂直方向の基準線です。設計図面を現場に正確に反映させるために、基礎や柱などの主要な構造物の位置・配置を決める際に用いられます。建築現場では墨出し作業の一環として墨で引かれ、施行の初期段階における重要な工程として位置づけられています。
建築現場では、通り芯が「目に見えない設計の骨格」として重要な役割を果たしており、施工中のずれの防止や、設計通りの正確な建物の形状や寸法を確保するために欠かせない工程です。

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。