建築用語集

前室

前室

前室(ぜんしつ)とは、玄関や廊下と部屋との間に設けられる小さなスペースのことで、住宅や病院、ホテルなどで見られる設計手法です。たとえば、玄関とリビングの間に前室を設けることで、来客時に生活空間が直接見えずプライバシーを守ることができます。
また、玄関の開け閉めによる外気の侵入を防ぐことで、夏の暑さや冬の寒さが室内に伝わりにくくなり、冷暖房効率が向上します。室温の安定が図りやすくなるため、光熱費の節約も可能です。さらに、トイレや洗面所の前室として手洗いスペースを設けたり、寝室前に小さな前室を取り入れたりすることで、音や匂いを遮る効果をもたらし、家族全員が快適に過ごせる空間づくりに役立ちます。

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<監修>

  • 今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)

    ■資格
    宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。

    1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。

    大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
    その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
    これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。

    住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。

    また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。