防音室の知識

音の基礎知識

音の基礎知識LESSON

音をもっと知れば、暮らしはずっと快適に。

ライフスタイルがますます多様化する現代、
「音」は私たちの生活と切り離すことのできない重要なファクターです。
“好きな音楽や映像を思いっきり満喫したい” “外の音にジャマされずに静かに眠りたい”
自分にとっては欲しい音でも周りの人にとっては耳障りな音になる。
この先ずっと永く快適に暮らしていくためにも、一人ひとりの暮らし方に合わせた、
「音との上手なおつきあい」を設計することが大切です。

Lesson 1巷の騒音で一番うるさいのはどれ?

巷の騒音で一番うるさいのはどれ?

Lesson 2遮音のすごさは計算できる?

「遮音」効果は引き算で計算できます。

いろいろな音のある中で快適に暮らすには、音を「入れない」「出さない」ことが大切です。比較的快適で静かに生活できるのは40dB∼50dB程度までですから、それ以上の音がまわりにあるとき、あるいはそれ以上の音を発する部屋には、適切な遮音構造で音を遮っておきましょう。

数字(dB)での遮音効果の説明

同じ遮音効果をもった部屋でも用途や人の感じ方によって、満足いただけるケースとそうでないケースがあります。それを少しでもなくして事前にご理解いただくために、DAIKENでは遮音の効果を必ず数字(遮音性能)で提示しています。

数字(dB)での遮音効果の説明

Lesson 32倍で4倍?遮音と費用のホンネ

遮音性能を2倍にすれば、費用は4倍になります。

放送局のスタジオのように、ほぼ完璧な防音ルームをつくることも不可能ではありませんが、防音は予想以上にお金がかかることも事実。一般に建物の遮音性を5dB(約1.4倍)上げようとすると、その費用は約2倍になるといわれています。したがって、10dB(2倍)の遮音性能を得るには実に4倍もの費用がかかります。どの部屋を、どのレベルの遮音設計にするか、特にハイレベルな遮音をお望みの場合は、慎重にご検討することをおすすめします。

遮音構造によるコストアップ例

遮音構造によるコストアップ例

Lesson 41に遮音、2に吸音、3に音響コントロール

  • 一般に、防音と遮音は同じ意味で使われ、音を通さないことが防音だと考えられています。しかし、実際は異なり、音を通さないことを示す遮音と室内の音の響きをコントロールする吸音を併せて防音といいます。お部屋の遮音性能だけを高めると、部屋中に音がビンビン響いてしまい、長時間滞在すると生理的な苦痛を感じてしまいます。快適な住まいづくりの防音は、遮音だけでなく、室内の音の響きにも配慮した吸音が大切です。特に、専用の防音室をつくる場合は、室内にただ吸音を施すのではなく、用途に合わせて吸音材料を選定する音響コントロールが大切になります。
  • 1に遮音、2に吸音、3に音響コントロール
  • 1に遮音、2に吸音、3に音響コントロール

Lesson 5伝わり方によって、音は2種類に分かれます。

  • 音には、空気中を伝わって耳に届く「空気音」と、床や壁などを伝わって聞こえてくる「固体音」の2種類があります。一般的に、住宅ではこれらの音が同時に存在します。そもそも伝わり方が違うものなので、遮り方も全く異なります。遮りたい音がどんな音なのか、初めからしっかり見極めておく事が重要です。

    伝わり方によって、音は2種類に分かれます。
  • 伝わり方によって、音は2種類に分かれます。

空気音も固体音もしっかりと遮るために、DAIKENはさまざまなプランをご用意しています。

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音響音楽鑑賞や楽器演奏・音の響きを楽しみたいなら音響。

美しい音、心地よい音の響きを楽しむ部屋づくりが「音響」の考え方。
プロ仕様のピアノルームや楽器練習室を設計できます。

1.音響効果について

音響効果を表す基準として「残響時間」があります。この「残響時間」とは、部屋の中に音を充満させた後、音を止めて60dB減衰するのに要する時間をいいます。下図は、部屋の容積と使用目的に応じた最適な「残響時間」の目安を示しています。たとえば、12畳の部屋で最適な残響時間0.5秒は、6畳の部屋では長すぎることがわかります。

音響効果について

2.音響シミュレーション

建築前に室内の音の響き(残響時間)を計算によりシミュレーションし、室内の音響設計をします。※この計算結果は一応の目安程度としてお考えください。

モデル名ホームシアター(音響シミュレーションの一例) 室の表面積84.6㎡ 室の体積49.6㎥

音響シミュレーション
音響シミュレーション

音響シミュレーションの方法

対象となる部屋の体積および仕上げ材の面積を入力(①)して、各仕上げ材の吸音率(②)から部屋としての残響時間をシミュレーションします。その結果が③のグラフとなります。部屋の容積によって最適な残響時間(④)が決まります。この例では最適残響時間は0.28秒(デッド)∼0.50秒(ライブ)ですので、各周波数(横軸)が最適残響時間内になるように設計します。

残響時間とは…

室内音場を評価する基本的な概念で、音が部屋に定常的に行き渡った状態で、音を途切らせた時から音の大きさが60dB減衰するまでの時間として定義されます。単位は秒です。部屋の用途・大きさによって最適とされる残響時間は変わります。残響時間が長いほど響きが多く(ライブ)短いほど響きが少ない(デッド)状態を表します。

3.住まいの音響ワンポイントアドバイス

音響設計の基本は、室内に音の焦点(音圧の極端に高い部分)や死点(音圧の極端に低い部分)をつくらないこと。そうすれば、フラッターエコー(不自然な音の響き)やブーミング(室内共鳴)現象を防ぎ、良好な音場を効果的につくりだすことができます。

吸音・反射・拡散効果を高めるための音響設計

吸音・反射・拡散効果を高めるための音響設計
吸音・反射・拡散効果を高めるための音響設計

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