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勉強に集中できる勉強部屋が欲しい! 騒音対策や部屋のレイアウトのポイント

勉強に集中できる勉強部屋が欲しい! 騒音対策や部屋のレイアウトのポイント

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



親としては、子どもに集中して勉強してほしいと思っていても、すぐに気が散ってだらだらと過ごしてしまう子どもの姿に不安を感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、子どもには子どもなりの集中できない理由があるのかもしれません。
そこで今回は、子どもの集中を妨げる要因を整理し、その解決方法と、より集中できる部屋づくりのアイデアをご提案します。

勉強に集中できない! その理由は?

勉強に集中する方法を考えるために、まずは現状において子どもが集中できない理由を考えてみましょう。原因がわかれば、それに合った対策を立てることができます。

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●勉強に集中できない身体的な理由

学校で生徒会活動や部活動に熱心に取り組んでいると、家に帰ってきた時点で疲れきっていて、勉強に集中できないというケースがあります。帰宅時間が遅かったり、早朝から登校したりしている場合は睡眠が足りていないのかもしれません。

また、食事や間食でお腹がいっぱいになっているときや、逆にお腹が空き過ぎているときは、勉強に集中しにくくなります。こうした身体的な理由で勉強に集中できないのなら、生活リズムを整え、睡眠や食事のタイミングを一度見直してみるのがおすすめです。

●勉強に集中できない心理的な理由

子どもはほかの人から影響を受けやすい傾向があります。友達のやる気に左右されたり、友達が勉強していない姿を見て安心してしまうこともあります。また勉強の習慣が身についておらず、だらだらと勉強机に向かっているだけで時間が過ぎてしまう場合もあります。

こうした原因で勉強に集中できないときは、1日の勉強量についてはっきりした目標を立てましょう。高すぎる目標は逆にやる気をなくすので、「1日に〇〇を15分勉強する」といった、達成しやすい目標からはじめるのがおすすめです。また、自分が勉強することの意味、たとえば勉強が志望校合格や将来の仕事に結び付く具体的なイメージを親子で一緒に考えてみることも大切です。

●勉強に集中できない環境的な理由

勉強に集中できないのは、周囲の物理的な環境が原因の場合もあります。勉強を邪魔する要因をいくつかあげますので、心当たりがあればすぐに対策を考えてみましょう。

・勉強スペースの周りに誘惑が多い

机周りにスマートフォンや漫画、ゲーム機などが置いてあると、誘惑になりつい手が伸びてしまいます。特に、モノがたくさん置ける勉強机の場合、いろいろな遊び道具が目に入り、集中しにくいかもしれません。それらは目に入らない位置にまとめるなどの工夫をして、勉強机の上や周りはできるだけシンプルにしておきましょう。

・周囲がうるさい

多くの場合、考えるタイプの勉強をするときは、静かな環境のほうが集中できます。一方、勉強前のやる気向上や暗記などの単純作業時には、音楽が効果的なこともあります。
子どもが音楽を聞きながら勉強していて集中できていないと感じた場合は、一度音楽を切って静かな環境で試してみることを促してみるのも1つの方法です。
また家のリビングで勉強をしている場合は、家族の話し声やテレビの音が気になって集中できないことがあります。その場合は、学習机の位置をテレビから離したり、勉強中は家族みんなで音を下げるように協力するなどの工夫をしてみましょう。

・勉強スペースの温度や湿度が適切ではない

暑かったり寒かったり、湿度が高い環境では、大人でも集中できないものです。文部科学省の「学校環境衛生管理マニュアル」によると、「温度17℃以上28℃以下、湿度30%以上80%以下」であることが望ましいとされています。子どもが自分でエアコンを操作して、勉強スペースを極端に低い温度に設定していることもあります。時々様子を見て、環境設定が適切かを確認してみましょう。

集中できる勉強部屋づくりとレイアウト

集中力を欠いた状態で長時間机に向かっても、内容はあまり頭に残らず、とても効率の悪い勉強になることがあります。集中するためには、勉強する部屋のレイアウトも重要です。机やベッドの位置をどのように変えればより集中できる部屋になるのか、レイアウトのアイデアをご紹介します。

●利き手の反対側に窓がくるように机を配置

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(※)写真はイメージです。 

勉強するスペースは、できるだけ窓からの自然光を取り入れた、明るい環境が望ましいといえます。ただ、窓が子どもの利き手側にあると、体が光を遮ったり勉強中に手の影がノートに映ったりして手元が見えにくくなります。窓は利き手の反対側にあるのがベストです。机の位置を工夫して、書く作業に集中できるようにしてあげましょう。

●エアコンの風が直接当たらない位置に机を配置

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(※)写真はイメージです。 

勉強に集中するには、室温を調整できる冷暖房器具が必須ですが、エアコンを使用している場合は、風が直接当たらないように勉強机の配置を考慮しましょう。長時間、クーラーの風が直接当たる場所で勉強していると、のどや鼻が乾燥し、体が冷え、風邪や体調不良の原因になる場合があります。机を風が直接当たらない場所へ動かせない場合は、風向きを調整できる風よけカバーを設置する方法もあります。

●視界内に余計な物は置かず、机とベッドは離す

視界にベッドやソファなどがあると、ふとしたときに集中力が途切れ、横になりたくなってしまいます。子どもが勉強机に座った状態の視界に余計なものが入らないよう配慮しましょう。ベッドはできるだけ椅子の背後側に机から離して配置し、漫画やゲーム機など誘惑になるものは目に入らない場所に置くか、扉付きの収納家具に収納しましょう。

●スタンディングデスクの導入

子どもが座りっぱなしだと集中力が続かない、すぐ眠くなるという場合は、立った状態で勉強ができるスタンディングデスクの導入を検討してみてください。人によっては、座りっぱなしよりも集中しやすいと感じる場合があります。
ただスタンディングデスクは、人によって向き不向きがあります。まずは家の中にある棚などを利用して、立った状態で勉強ができるかどうか試してみることをおすすめします。効果がありそうなら購入を検討してみましょう。

部屋の外からの騒音対策

集中力を妨げる要因の中には、部屋の外からの騒音があります。騒音源を排除・改善できればベストですが、それが難しい場合、自分で行える騒音対策をご紹介します。もちろん子どもだけでなく、大人のリモートワークにも効果的です。

●耳栓やイヤーマフを装着する

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(※)写真はイメージです。 

耳栓はウレタン製やシリコン製のものが多く、素材によって装着感や遮音性が異なります。比較的手ごろな価格で販売されているので、いくつか試してみて子どもに合ったものを探しましょう。

また、イヤーマフとはヘッドホン型の防音保護具で、耳の穴に挿入するタイプの耳栓が苦手な子どもにおすすめです。防音保護具の遮音性を示す“NRR(ノイズリダクションレイティング)値”が大きくなるほど遮音性能も高くなります。

●ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを利用する

最近のイヤホン、ヘッドホンの中には、周囲の騒音をカットする、ノイズキャンセリング機能が搭載されているものがあります。効果的に周囲の騒音を軽減してくれるので、勉強に集中しやすくなります。環境に合わせて自動でノイズキャンセリング調整をする製品や、スマートフォンのアプリで手軽に調整できる製品もあります。販売店の店頭などで実際に着用し、確認してみましょう。

●ホワイトノイズマシンを活用する

耳栓やイヤホンを装着しながらでは勉強しにくいという場合は、ホワイトノイズマシンを活用する方法もあります。ホワイトノイズマシンは、いろいろな周波数の音が均等に混じった「ザー」「ゴー」という音を発生させる機械です。ホワイトノイズマシンをかけていると、突然ドアが開け閉めされるといった突発的な音をやわらげてくれるので、集中しやすい環境をつくるのに役立つ場合があります。音に慣れるまで少し時間がかかるので、動画サイトやスマホアプリでまずは試聴してみましょう。

リフォームで使いやすい勉強部屋づくり!

子どもの勉強環境を整えるために、リフォームを考えてみるのもおすすめです。DAIKENでは、快適で使いやすい勉強部屋づくりに役立つ建材・プランを多彩にご用意しています。その中の製品をいくつかご紹介します。

●勉強に集中しやすいシンプルデスク『ミセル PLAN50』

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気が散りやすい子どものための、集中しやすい環境づくりにおすすめなのが、『MiSEL(ミセル) PLAN50』です。机に向かった際に余計なものがほぼ視界に入らないように、集中力を乱す誘惑アイテムを扉付きの収納の中にしまえるシンプルなデザインにより、机を広く使うことができます。洗練されたデザインは年齢を問わず使えるので、子どもが大きくなっても違和感なく使い続けられそうです。

●リビングに勉強スペースをつくるデスクプラン『ミセル リビングデスクプラン』

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話題のリビング学習にぴったりなのが『ミセル リビングデスクプラン』です。机の正面にマグネットで時間割やメモを貼ることができるうえに、ランドセルや教科書を定位置に収納しやすいため、リビングが散らかりにくくなります。さらに壁にしっかり固定するタイプで、地震発生時でも倒れにくく、扉や引き出しが飛び出さないつくりになっています。1人用・2人用のプランがあります。

リビング学習についてはこちらもチェック⇒『リビナビ.jp

●スタンディングデスクと通常のデスクを切り替えられる『スイッチプラス740』

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スタンディングデスクの導入を考えている場合には、『スイッチプラス740』はいかがでしょうか。壁に設置する薄型の収納デスクで、オプションのデスクを追加すると立ったままでも座ってでも勉強できるようになります。

扉を閉じたときの厚さはわずか169mmと省スペースのため、使用しないときは扉を閉めておけばコンパクトにすっきり収納でき、部屋を広く使えるのも利点です。下地に穴をあけない『オンボード工法』も可能で、下地のないマンションでも設置できます。

●給気と排気を1台で! 快適な室内空気環境を実現する熱交換型換気扇『DKファンNKミニ』

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音の侵入口として見逃しがちなのが、部屋に設置されたドアのアンダーカットやガラリなどです。これらは部屋の換気に必要ですが、静かな環境も確保したいですよね。
そのようなときに便利なのが、1台で給気と排気が可能な熱交換型換気扇『DKファンNKミニ』です。ドアのアンダーカットやガラリを設置しなくても部屋のすみずみまで新鮮な空気をしっかり行き渡らせることができるため、音が気になる空間におすすめです。

まとめ

子どもの今後を考えると、少しでも勉強しやすい部屋づくりに取り組みたいところです。子どもの性格やご家庭の事情に合わせ、集中できる環境を整えてあげましょう。とりわけ、机周りの整理整頓や、音対策などはすぐに取り組める分野です。リフォームによる環境づくりを検討される場合は、ぜひDAIKEN製品も検討してみてください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2022.05.12 最終更新日:2025.06.23

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