
畳をフローリングにリフォームするなら床の防音を! マンション階下への衝撃音を低減する防音対策
畳をフローリングにリフォームしたいけど、マンションなので階下に音が響かないか気になる……。
このようなお悩みはありませんか?
畳には弾力性があるため、階下への「音」を軽減する効果があります。
そのため、畳からフローリングへリフォームする場合は、歩く音や物の落下音を階下へ響かせないための防音対策をすると良いでしょう。
そこで、今回は畳からフローリングへリフォームする際の「防音対策」についてお話しします。
人気の「畳からフローリング」へのリフォーム! でも注意点が……

畳は経年とともに変色し、使い方によっては表層部のイ草が剥がれてきます。畳は防音や調湿効果がありますが、少し古い印象も否めません。
畳の張替えを検討するタイミングで「せっかくならおしゃれなフローリングへとリフォームしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
畳からフローリングに変える際には注意点がありますので、リフォーム前にきちんと認識しておくことが大切です。
●畳からフローリングに変更した例

畳からフローリングへと検討するタイミングは、生活の変化や趣味の充実などがきっかけになることが多いようです。
【畳からフローリングへと検討するタイミング】
・家族構成の変化(子どもが独立して家を出た)
・部屋のイメージを変えたい(スタイリッシュな雰囲気にしたい)
・趣味を充実させたい(ダンスやヨガなどを楽しめるスペースを確保したい)
部屋のイメージを和から洋へ変更させたい場合、まず畳からフローリングへ変更することが多いのではないでしょうか。
家族構成の変化から和室とリビングをつなげて使いたい場合にも、スタイリッシュな大空間にすることができるフローリングはぴったりです。
●畳からフローリングにリフォームする際の注意点

畳からフローリングへリフォームする際に、注意点があります。
戸建住宅にお住まいなら住人は家族だけですから音の問題に関してはある程度、互いに許容しあえるかもしれませんが、マンションの場合は階下や隣は他人が住んでいるため、特に「音」への対策が必要です。
【畳からフローリングにする際の注意点】
・物を落とした際の落下音
・歩行音や子どもの走る音
・音楽の重低音
畳は階下に対して衝撃や振動を和らげる効果がありますが、フローリングの場合は弾力性の高い仕様でなければ物を落とした音や歩く音でも大きく伝わるので、トラブルの原因にもなりかねません。
畳をフローリングへリフォームする際は、床の防音対策を十分に講じる必要があるのです。
畳には優れた弾力性があった!

畳は昔から住宅の床として使われてきました。畳は弾力性や調湿機能に加えて吸音効果もあり、畳敷き以外の部屋と比較すると静けさを感じます。
和室が静かな部屋というイメージがあるのは、雰囲気だけではなく優れた吸音性があるからこそなのです。このためフローリングにすると部屋が響き気味になる可能性を考えておく必要があります。
更に畳からフローリングに変えると、弾力性がなくなり、歩行音などが以前よりも大きく響いてしまう可能性があります。つまり、これまで階下に響かなかった音が、聞こえる可能性が高くなるということです。
弾力性を少しでも高くするために絨毯やラグを敷く方法もあります。
これまでの音響環境を維持しながら畳からフローリングに変えるためには、防音フロアや防音仕様の床下地材などを使用し十分な対策をとる必要があります。
特にマンションの場合は音が原因によるトラブルを避けるためにも、防音効果が高い材料を選択することが重要です。
床下の防音で床の衝撃音を改善!
畳からフローリングへリフォームする際、衝撃音を改善するために考えられるのが「防音フロア」の使用です。
また、床の衝撃音を根本的に解決するには「床下地」に防音材を使用するという方法があります。
DAIKENでは床下への防音対策として、防音床下地『オトユカベースN』と『オトユカベースS』の2種類をラインナップしています。
<オトユカベースN>

『オトユカベースN』は高密度グラスウール(25mm)、パーティクルボード(9mm)、無機物配合アスファルト(6mm)の3層で構成された厚さ40mmの防音床下地材です。
『オトユカベースN』は木質フロア仕上げのほか、石貼り仕上げやクッションフロア仕上げに対応しているので、お好みの仕上げ材を選ぶことができます。
遮音性能は日本建築学会がマンションなどで推奨する軽量床衝撃音の遮音等級であるLL-45を実現しており、「聞こえるが意識することはあまりない」とされているレベルです。
<オトユカベースS>

『オトユカベースS』は小根太(12mm)、合板(5.5mm)、不織布(20mm)の3層で構成された専用下地パネルと、無機物配合アスファルトマットで作られた厚さ12mmの専用制振マットを組み合わせた防音床下地材です。
『オトユカベースN』よりも薄い仕上がりで、遮音性能も『オトユカベースN』と同じLL-45を実現しました。
マンションでの畳からフローリングへのリフォームは、特に「防音対策」を重視する必要があります。生活音からの騒音トラブルを避けるためにも、防音床下地材の導入を検討してみてはいかがでしょうか?