部屋の防音対策 部屋から声が漏れにくくなる方法を知りたい! 換気口・通気口をチェックしよう
「窓を閉めていても外の音が気になる」
「部屋から声が漏れない方法を知りたい」
など、室内外の「音」が気になっていませんか?
実は、換気口や通気口が音の出入口になっているのです。
今回は、暮らしの中で生じる音問題の簡易的な対策や、「防音対策」のひとつとして換気口・通気口や、部屋から声が漏れにくいようにカバーを活用する方法をご紹介します。
部屋の防音対策は必須!音配慮の重要性
快適な住まいをつくる際に配慮すべきポイントのひとつが「音」です。
音は「隣の部屋がうるさい」などといったトラブルの原因になりやすく、全国の自治体には騒音に関する苦情が2022年だけで20436件も寄せられています。
※出典: 環境省水・大気環境局環境管理課環境汚染対策室「令和4年度騒音規制法等施行状況調査報告書」
最近はテレワークの普及で日中でも自宅にいるなど、人々のライフスタイルが大きく変化してきています。ところが自宅のテレワーク環境では外から聞こえてくる音が気になって仕事に集中できないことがあります。例えば子どもの遊ぶ声やピアノの練習音、工事の音や車の通過音。また、近隣で飼っている犬の鳴き声や立ち話の声など、家にいると様々な音が耳に入ってきます。
また、幼い子どもやペットがいる家庭はどうしてもにぎやかになるものですし、たまには友だちを呼んでホームパーティなども楽しみたいですよね。そのためには近隣の方に迷惑がかからないように、家のどこかから音が漏れていないかチェックしておくことが大切です。
部屋から声が漏れにくい方法は? インテリアの配置で簡易的な防音対策を
部屋から声や音が漏れにくいようにするにはどのような方法があるでしょうか。
もちろん、壁や天井、床、窓などに防音用の建材を使用すれば、お部屋の防音性能は上がりますが、費用の問題もありますので簡単にはできないという方もいることでしょう。
そこで、お部屋のインテリアの変更や家具の配置を工夫して、簡易的な防音対策を試してみてはいかがでしょうか。
・クローゼットや本棚を気になる壁側に配置する
壁側に背の高い大きな家具があると、部屋の遮音性が高まります。クローゼットや本棚は中身をいっぱいにすることで、さらに効果を高められます。また、ソファなどクッション性のある家具を増やすほど、音の響きを低減することができます。
・家具を壁から少し離して設置する
音は家具から壁に伝わって響くことがあるため、家具やベッドを少しだけ壁から離すと、家具と壁の間に空気の層が生まれるため、音が伝わりにくくなります。
・ドアや窓に隙間テープ・遮音テープを貼る
ドアや窓に隙間テープや遮音テープを貼ることで気密性を向上させて、音漏れを低減することができます。
・床に防音マット・防音カーペットを敷く
足音を低減するために、防音マットや防音カーペットを敷くのも有効です。
・窓に遮音カーテンを設置する
窓のカーテンを「遮音カーテン」に変更することで、簡易的な窓の防音対策ができます。
まずはお金をかけずにできる気軽なお部屋の防音対策として、インテリアや家具の配置変更から実践してみてはいかがでしょうか。
家のどこから音漏れしている? 部屋の防音対策で盲点となりやすい「換気口」
家には音漏れしやすい場所や外からの音が入りやすい場所があります。
●音漏れしやすく、外の騒音も入りやすい開口部
家の中で音漏れが起こる場所は、窓やドアといった開口部です。
窓の防音対策として効果的なのは二重窓です。二重窓にすると外窓と内窓の間に空気の層が生まれ、外気の温度や音を伝えにくくすることができます。現在の窓の内側に専用の製品を取り付けるだけで設置できるのでおすすめです。また、取り付けた後は音漏れを軽減するだけでなく、家の断熱性を高める効果ももたらすので、住まいの暑さ・寒さのお悩みも一緒に解決できるでしょう。
●壁が薄いと隣の部屋がうるさく感じる音の問題も発生
壁が薄い建物の場合、窓と同じく内部の音が外に漏れやすく、外の音は聞こえやすくなります。特にマンションやアパートの壁が薄いと、隣人の生活音がトラブルになることも少なくありません。
●屋外に通じているレンジフード
キッチンのレンジフードは屋外空間とつながっているため、窓やドアを閉めていても音が出入りします。換気口・通気口・ダクトに取り付ける「防音スリーブ」や「防音チャンバー」の設置、吸音材付きで防音性の高いレンジフードに交換するなどの方法で、音の問題を軽減することが可能です。
●屋外への音漏れ・屋外からの音の侵入の盲点「換気口・通気口」
同じ開口部でも意外に見落としがちな場所があります。それは、その存在を普段はあまり気にすることがない「換気口・通気口」です。
換気口は24時間換気設備の一部で、給気口・通気口などの名称でも呼ばれます。2003年以降、すべての建物に24時間換気が義務付けられ、各部屋にも換気口や通気口などの換気設備が設置されています。給排気の両方ができないと空気を入れ替えられないので、換気口・通気口は24時間換気になくてはならない大切なものですが、普段はその存在を意識していない方もいらっしゃるでしょう。ところが、換気口・通気口は空気が入ってくる開口部分でもあるため、当然のことながら外部からの音も出入りするので、部屋の防音対策が必要になってくるのです。
また、窓は開口面積も大きいですが、閉めることができます。これに対して換気口・通気口は小さいですが、24時間開放し続ける必要がありますので、思いのほか音漏れが大きくなります。
近隣への配慮も兼ねた自宅の防音を考えるなら、窓やドアだけでなく、換気口・通気口や換気扇の防音対策も忘れないようにしたいですね。
換気口などに有効な防音対策|換気口蓋を活用して換気口・通気口からの音漏れを軽減
部屋から声が漏れないようにする方法として、換気口や通気口からの音漏れや音の侵入に効果を発揮するDAIKENの製品をご紹介します。
●気になる音を抑える『自然給気用サイレンサー』
換気口・通気口などからの音漏れを防ぐには、具体的にどうすればよいのでしょうか? 給気口が空気を自然に取り込むタイプなら、DAIKENの『自然給気用サイレンサー』がおすすめです。
一般的な換気口のサイズは100φ(mm)ですが、『自然給気用サイレンサー』には150φのものもありますので、大きい換気口・通気口にも設置することができます。
『自然給気用サイレンサー』は子どもの声や自動車、セミの声など、やや高い周波数の騒音に対応した消音部材です。換気口・通気口の内部に設置するだけで、室内で発生した音が外に漏れるのを抑えると同時に、換気口・通気口から入ってくる屋外の騒音も減らせますので、テレワーク時の遮音対策にもおすすめです。
また、キッチンの換気扇の音漏れ対策用には『レンジ用防音フードφ150』があります。こちらは、内部に特殊加工をしたグラスウール素材の吸音材を使用することで、熱や油、湿気に強いキッチン換気扇用の防音フードとなっています。
いずれもプチリフォーム感覚で手軽にできるので、部屋の防音対策としてぜひ検討したいですね。
レンジ用防音フードφ150
換気口や通気口の音漏れ問題をDAIKEN製品の活用で解決してお部屋の音環境を快適に
換気口や通気口、換気口のカバーについては、普段気にすることはほとんどないでしょう。しかし、これらは音漏れの原因となる大事な部分なので、今一度見直してみてください。
屋内、屋外の音の流入や音漏れを抑えて室内の吸音性を高めて音環境を整え、近隣トラブルを防ぎ、在宅ワークを充実させて家族との豊かな「おうち時間」も楽しみましょう。
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公開日:2020.09.02 最終更新日:2024.06.26