医療施設内の課題テーマ
2 音への配慮
患者様のプライバシーを重視しながら、
診察中の音の響きや配慮、
コミュニケーションがとりやすい音環境を実現します。
医療施設における「音」の悩み
※写真は弊社製品ではありません。
- 患者様
- 診察室内の音が反響して、
先生や看護師さんの声がよく聞こえない時があって…
※写真は弊社製品ではありません。
- 院長様
- 診察中の声が、
扉の外に漏れている気がして心配…
遮音対策や、反響音などの
課題を改善します。
「病院の音環境」について
施設における音環境の中でも、診察室の会話漏れについて、
どの程度気にされているのでしょうか?
患者様、お医者様、それぞれ100名にアンケートをしました。
患者様100人、お医者様100人に聞きました※注
お医者様の半数以上が
診察中の会話漏れを気にされています。
診察中の「会話漏れ」が
気になったことはありますか?
患者様の半数近く、お医者様は半数以上が
診察中の会話を他の人に聞かれたり、
また他の人の会話が漏れ聞こえたりするのを
気にされています。
診察室の会話が漏れないように、
対策を行ってほしいですか?
多くの患者様が、会話が漏れないような
診察室を望んでいることが分かりました。
診療科に関わらず、プライバシーへの配慮は
必須であるといえます。
ご自身の病院(もしくはお勤めの病院)で
会話漏れ対策を行っていますか?
会話が漏れないよう何らかの対策を行っているかを尋ねたところ、
多くが未対策であることが分かりました。
診察中の会話だけでなく、院長室やスタッフルームから漏れる
私語が気になる方もいらっしゃいます。
後手にならないように事前の対策をおすすめします。
※注)当社調べ[調査委託先:マクロミル、調査期間:2019年4月、調査対象者:全国30~60歳以上の医師100名、
患者100名(過去1年以内にご自身もしくは家族の付き添いで通院された方)、調査手法:インターネット調査]
遮音性を高めるために
室外に漏れる会話や音を軽減する吊戸です。
開口部にてスピーチプライバシーへの配慮が必要な診察室などにおすすめします。
※本提案は、診察室の外の廊下でBGM(50dB程度)が流れていることを想定しています。廊下や隣室の暗騒音が50dB以下の場合は、本提案の遮音性能では足りませんので、予め現場の暗騒音をご確認ください。
※暗騒音とは、音漏れ先(隣の部屋、廊下など)が元々どのくらいの静けさなのかを表します。賑やかな場所は「暗騒音が大きい」、静かな場所は「暗騒音が小さい」と表現します。暗騒音が大きいと、部屋から漏れてきた音がかき消されて聞こえなくなりますが、暗騒音が小さいと音漏れがハッキリ聞こえてしまいます。
- 吊戸ドア
- 吊戸で約25㏈/500Hzの
遮音性能を実現します。
■対応製品 : 音配慮吊戸・片引
- ❶戸先側気密パッキン
- 目立ちにくい小型のパッキンを採用し、意匠性に配慮。
- ❷上部シャッター装置
- 気密パッキンが吊車の動きと連動して降りることで、パッキンによる操作時の抵抗を最小限に抑えます。
- ❸下部シャッター装置
- 閉鎖直前にシャッターが降りる機構のため、操作中の違和感がなく、一般の吊戸に近い操作性を実現。
- ❹戸尻側気密パッキン
- 方立と扉のクリアランスを15mmに設定し、隙間をふさぐパッキンを軟質ゴム製とすることで、指はさみなどの安全性に配慮。また、高さが異なる2枚のヒレを対面させて配置し、閉鎖時にパッキンが重なることで遮音性を確保します。
- 片開きドア
- 下枠無しで約35dB/500Hzの遮音性能を実現。
遮音性能とともに使い勝手も充実させました。
■対応製品 : 防音ドアWタイプ[G35]片開き
公共商業施設向けに特化した木製の防音ドア。スタッフルームなど、インテリア性にもこだわりながら、話し声などの音漏れに配慮したい場所におすすめです。
※上記性能は弊社実験室での測定結果です。実際の建物では様々な条件によりバラツキが発生しますが、30〜35dB/500Hz程度の遮音性能が見込まれます。
吸音性を高めるために
音の響きを吸収して反響を少なくすることを「吸音」といいます。
診察室など大切な話をする空間において、
天井材や壁材で、声の響きを和らげ、
会話を聞きやすくすることができます。
音の響きとニオイを抑えるメカニズム
表面の無数の穴から入った音が、内部の細かい繊維との摩擦により減衰、吸収されることで音の響きを抑えます。さらに表面に施した加工により、消臭効果を発揮します。
- 天 井
- 響きを抑えて会話や音を
聞き取りやすくします。
会話や音の聞き取りやすさが必要な場合は、
天井仕上げ材に吸音性能が優れた建材をおすすめします。
- 壁
- 会話や音の聞き取りやすさ(吸音)、
隣室への音漏れ(遮音)を改善します。
音の問題は開業後に気づくことも。
後から吸音対策ができる 後付けタイプもあります。
表面材
OFF TONE(オフトーン)
マグネットパネルN吸音
スチールパーティション等、スチール面に簡単に取付けできる吸音パネルです。
同梱部材を使用すれば石膏ボード下地にも取付けできます。
後付けができます
防音仕様提案
医療施設向け
関連コンテンツ
- 医療施設向けコラム(記事)
- 音楽療法とは? 音楽の持つ力を活用したリハビリテーションのやり方と必要な設備
- 診療科にあわせたクリニック・医院・診療所の内装設計 診察室や待合室をおしゃれで落ち着く色に
- ホスピタリティがクリニック・医院・診療所選びの決め手に? 利便性と居心地がいい施設づくり
- プライバシーの侵害を防ぐクリニック・医院・診療所設計 診察室におけるスピーチプライバシー対策
- 医療施設における電子カルテ・マイナンバーカード健康保険証導入のメリットと注意点
- ユマニチュードを看護に取り入れる 認知症患者との信頼関係を築き、お互いの負担を軽減!
- 人と地域が元気になる~医療施設のデザイン戦略
- プライバシーと個人情報はどう違う? プライバシーの侵害を防ぐためにしておくべきこと
- クリニック・医院・診療所の名称はどんなものが人気? 集患・増患につながる名称の付け方と設備導入
- 【第1回】クリニック経営者108名に聞いた「内装工事の発注先」
- 【第2回】クリニック経営者108名に聞いた「開業時の内装工事にかけた費用」
- 【第3回】クリニック経営者108名に聞いた「開業時に選んだ床・壁・天井材」
- 看護師資格は病院・クリニック以外でも活かせる! 企業のオフィスで働く産業保健師とは?
- クリニック・医院・診療所に事務長は必要? 院長の負担を減らす手段と必要な設備
- 快適な空間「コンフォートゾーン」とは?ストレス解消、リラックスできる歯科医院の空間づくり
- 病院とクリニックの違いとは? どちらにも共通する医療現場の美観の大切さと口コミ対策
- クリニック・医院・診療所の受付業務は資格が必要? 病院との違いと差別化
- 美容皮膚科は内装デザインが命! プライバシーにも配慮した設計で選ばれるクリニックに
- 理学療法士と作業療法士の違いとは? 医療施設でリハビリをサポートする手すりの重要性
- 地域包括ケアシステムを支えるクリニック・医院・診療所の役割 チーム医療、多職種連携の実践
- 多忙を極める看護師さんのストレスを減らす リラックス効果のある色彩計画とは
- 湿気対策は秋・冬でも重要! 病室を快適な湿度に保つためのポイント
- 電子カルテで業務効率化! オンライン診療との連携と求められる環境づくり
- 産婦人科における病院・クリニックと助産院の違い 各施設に望まれる内装イメージとは?
- 医療現場のインシデントやアクシデントを減らすには ヒヤリハット対策のための空間づくり
- 病院とクリニック、それぞれの役割は? 患者様に安心してもらえる診察室づくり
- オンライン診療に必要な環境は? 医療のアクセシビリティが変わる?
- セカンドオピニオンとは? 患者様に安心して活用してもらうための環境づくり
- 【第1回】設計前に押さえておきたい「歯科クリニックの音環境」について考える
- 【第2回】設計前に押さえておきたい「歯科クリニックの室内ドア」について考える
- 【第3回】設計前に押さえておきたい「歯科クリニックのニオイ」について考える
- 【第4回】設計前に押さえておきたい「小児歯科選びの決め手」について考える
- 病院・クリニックのレイアウト計画には動線・裏動線が重要! スタッフの働きやすさも考慮した動線計画を
- 病院・クリニックの待ち時間問題 患者様の待たされるストレスを低減させるために
- 車椅子ユーザーを含めた患者の動線の見直しを 顧客満足を追求した病院設計
- 医療リハビリと介護リハビリの違いとは? 安心してリハビリに集中できる設備導入を
- 眼科に求められるホスピタリティ 癒しと安全性を両立した施設設計
- 耳鼻科でもプライバシーへの配慮を! 患者様の信頼につながる診察室づくり
- ユニバーサルデザインが医療施設に求められる理由 バリアフリーとの違いとその概念
- かかりつけ医として選ばれる病院・クリニックと選ばれない施設の違いとは? 患者が気にするポイント
- キッズスペースにカプセルトイ! 子連れでも安心して通院できる病院づくり
- 病院・クリニックの印象は受付で決まる?! 接遇向上とデザイン・機能性の両立
- やさしく質の高い医療環境を実現する理想の天井材
- 通院控えが増加? オンライン診療の検討と患者を安心させる院内衛生対策
- 【第1回】第一線で活躍する建築デザイナーが語る「医療環境づくり」
- 患者、スタッフ双方に安全・安心な医療施設の設計を考える
- クリニック・医院設計における建材選びについて
- リラックスできる色はどんな色? 緊張しがちな病院を心が落ち着ける空間に
- 2025年問題が医療に与える影響 医師・看護師不足の時代に求められる病院環境
- 医師と看護師に関わる守秘義務の話 会話漏れを防ぐ音対策で選ばれる病院へ
- 人生100年時代の健康寿命の大切さ 病院に求められる配慮は?
- 入院のストレスを軽減させたい! 快適な病室環境づくりを目指して
- 入院患者のお世話だけじゃない、多忙を極める看護師の仕事内容 負担を軽減するには?