建築用語集

耐火被覆

耐火被覆

耐火被覆(たいかひふく)とは、火事が発生したときに柱や梁などの構造部が、すぐに燃えて崩壊しないよう、石膏ボードや断熱材などの特殊な素材で覆う工事のことです。家族を守るために非常に重要な役割を果たします。
住宅で鉄骨を使う場合、むき出しのままだと高温に弱く、数分で変形し家が崩壊するおそれがあるため、石膏ボードを覆うことで、火の熱を直接当てずに内部を保護することが可能です。
また、重量の約20%の結晶水を含む石膏は、火にあたると水蒸気を放出する特性があるため、耐火性能に優れています。耐火の基準は法律で定められており、「30分」「1時間」など耐火時間に応じて、被覆の厚みや材料が変わります。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者