建築用語集

三和土(たたき)

三和土

三和土(たたき)とは、敲き土(たたきつち)を略したものです。古来は花崗岩などを砕いた材料が基となっており、叩き土と石灰、にがりを混ぜたものを叩いて固めてつくられていた土間の床素材を意味していました。
現代では一部の古来の製法を除き、赤土と砂利と石灰を活用した三和土が主流となっています。
多くの住宅にて土間がなくなった現代では、もともと土間のあった玄関部分の床素材を三和土と呼ぶようになっています。同時に土間は、かつて土間として使われていた空間を示す言葉となってきています。

現在、玄関の床仕上げ材として使われる三和土としては、下記4種類が存在しています。
・コンクリート及びモルタル:コンクリートやモルタルで床を固める床仕上げ材
・Pタイル:塩化ビニル樹脂など、硬質な素材を使ったプラスチック系床材
・タイル:粘土を板状にして焼いてつくった磁器タイルをはじめとする床材
・天然石:大理石や御影石などタイル形状の床材

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<監修>

  • 榑林 宏之

    一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
    中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。