建築用語集

白蟻

白蟻(しろあり)は、その名前から白い蟻だと思われがちですが、実はゴキブリに近い昆虫です。よく見るとハチの仲間である黒蟻とは、姿や成長過程が異なります。日本に分布する白蟻のうち建築物に被害を与えるのは、北海道の北部を除く全国に生息する「イエシロアリ」と、神奈川県より西の海岸線に沿って分布する「ヤマトシロアリ」、北海道と東北の北部を除くエリアで見られる「アメリカカンザイシロアリ」です。

白蟻は、新しく巣を作るために春や初夏に羽蟻(生殖蟻)が群飛しますが、それ以外は日が当たらない場所や湿気が多い床下などを好みます。また、人目に付かないところの木材に食害を与えるため、気が付かないうちに蟻害にあっていたということがほとんどです。床のきしみや建具の立てつけが悪くなったと感じたときや、羽蟻や蟻道(白蟻が分泌物で作るトンネル状の道)を発見したときは、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

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<監修>

  • 大森 理恵

    有資格
    宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士