建築用語集

パラコート

パラコートとは、ビピリジニウム系に分類される非選択型の除草剤です。主に農業で広く活用されています。

パラコートは、葉や茎に散布することで効果を発揮。散布後1~3日で素早く効果が現れ植物を枯らします。土壌に残留せず、すぐに作物を植えることができるため、水田の畦畔や斜面の法面を保持するうえで需要があります。
また、農業用以外にも、空き地や駐車場の雑草除去などにも使われています。

ただし、パラコートは毒性が強いため、取り扱いには十分な注意が必要です。日本では、パラコート製剤は「医薬用外毒物」として厳格な流通管理が行われています。

また、EUでは2007年にパラコート系除草剤の使用が禁止となっているなど、世界各国で取り扱いに違いが存在している状況。使用方法・安全性などに関する今後の議論に注視しておく必要があります。

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<監修>

  • 榑林 宏之

    一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
    中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。