建築用語集

斫り

斫り

斫り(はつり)とは、建築や土木工事におけるコンクリートやモルタル、石材などの硬い材料の表面を削ったり、壊したりする作業のことです。主に既存の構造物の改修や補修、新たな設備設置のための部分撤去に用いられます。耐久性向上やデザイン変更のための重要なプロセスであり、施工現場では頻繁に行われます。
手作業でハンマーやチゼルを使うこともありますが、電動ハツリ機やブレーカーなどの専用工具を用いることが一般的です。作業は高い技術と安全管理が求められ、粉塵や騒音、振動が発生するため、適切な防護措置が求められます。また、斫り面の仕上げが後続の工事品質に影響を与えるため、正確かつ均一に行うことが重要です。

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。