建築用語集

雲筋交い

雲筋交い(くもすじかい)とは、木造住宅の屋根裏(小屋裏)にある天井面に斜めに取り付ける補強材で、建物のねじれや傾きを防ぐためのものです。たとえば、2階建ての戸建て住宅で、1階の間取りに大きなリビングや開口部がある場合、壁が少なく構造的に不安定になりがちです。そうしたときに、屋根裏部分に雲筋交いを設けることで、建物のバランスを保ち、地震や台風などの揺れにも強い構造にすることができます。

建築基準法施行令第46条では、床や天井などの水平面にも強度を持たせることが求められています。雲筋交いは、日常的には目にすることは少ないですが、安心・安全な住まいを支える重要な部材の一つです。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者