建築用語集

雲筋交い

雲筋交い(くもすじかい)とは、木造住宅の屋根裏(小屋裏)にある天井面に斜めに取り付ける補強材で、建物のねじれや傾きを防ぐためのものです。たとえば、2階建ての戸建て住宅で、1階の間取りに大きなリビングや開口部がある場合、壁が少なく構造的に不安定になりがちです。そうしたときに、屋根裏部分に雲筋交いを設けることで、建物のバランスを保ち、地震や台風などの揺れにも強い構造にすることができます。

建築基準法施行令第46条では、床や天井などの水平面にも強度を持たせることが求められています。雲筋交いは、日常的には目にすることは少ないですが、安心・安全な住まいを支える重要な部材の一つです。

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<監修>

  • 今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)

    ■資格
    宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。

    1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。

    大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
    その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
    これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。

    住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。

    また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。