建築用語集

浮造り

浮造り

浮造り(うづくり)とは、木の年輪や木目を美しく際立たせるための伝統的な加工技法です。表面を専用のブラシで磨き、柔らかい部分を削り取って硬い年輪部分を浮かび上がらせ、立体感のある風合いに仕上げます。
杉や檜(ひのき)、ナラ、オークなどによく使われ、素材本来の個性を際立たせ、自然素材ならではの経年変化も楽しめるのが魅力です。手触りや足ざわりが心地よく、滑りにくいため、無垢材フローリングにも採用されています。
近年では、表面に天然木を使用した合板フローリングで浮造り風の加工が施されたものもあり、木の質感と扱いやすさを維持しながら、湿度変化による木のあばれ(反りや伸縮)の抑制と安定感も確立しています。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者