建築用語集

経年変化

経年変化

「経年変化」とは、建物や建材が年月を経ることで見た目や性質に段階的に変化する現象を指します。たとえば、無垢の木の床や柱は、時間が経つにつれて色が深まり、光沢や温かみが増して独特の風合いが生まれます。漆喰の壁や外壁も、光や湿気、雨風の影響で色味や質感がゆっくりと変化し、年月を感じさせる表情を見せます。経年変化は必ずしも劣化ではなく、素材本来の趣や味わいを楽しめる大きなメリットがあります。

ただし、ひび割れや腐食などの劣化サインと見分けることが重要です。注意点としては、定期的な点検やメンテナンスを行わないと、安全性や耐久性に影響を及ぼす可能性がある点です。そのため、経年変化を理解し、素材選びや手入れを工夫することが大切です。

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<監修>

  • 今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)

    ■資格
    宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。

    1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。

    大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
    その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
    これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。

    住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。

    また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。