建築用語集

こけら葺き

こけら葺き

「こけら葺き(こけらぶき)」とは、椹(さわら)や杉などの木材を薄く削った板を幾重にも重ねて施工する日本の伝統的な屋根葺き工法です。板の厚さは3mm程度であり、軽量で柔らかいため屋根の反りや曲線に沿わせやすく、優美な意匠を実現できます。金閣寺や銀閣寺、桂離宮などの文化財建築でも広く採用されています。木材特有の温かみと整然と並ぶ美しさがあり、屋根全体に穏やかな趣を与えるのが特徴です。耐用年数は20〜25年程度で定期的な葺き替えが必要ですが、通気性が高く耐久性にも優れています。2020年には檜皮葺(ひわだぶき)とともにユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的に価値が認められました。

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。