建築用語集

ウェブフランジ

ウェブフランジ

ウェブフランジは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の梁や柱などの断面を構成する部分です。梁や柱の断面は、「I形断面」や「H形断面」と呼ばれ、中央の垂直部分を「ウェブ(web)」、上下の水平部分を「フランジ(flange)」といいます。
ウェブは断面の高さに配置される板状の部分で、せん断力(物体を切ろうとする力)に対して耐える役割があり、梁の曲げによるずれを防ぎます。ウェブが弱いと梁全体の耐力が下がるため、構造計算によってその厚さや強度を定めており、薄い場合、補強としてリブやスタッドなどが設けられることがあります。
一方、フランジは曲げモーメントに対して引張力や圧縮力の役割を担います。つまり、ウェブとフランジは一体で梁や柱の強度や剛性を確保し、安定した構造体を形成しています。

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<監修>

  • 塩野 良

    一級建築士/管理建築士
    2001年に東洋大学工学部建築学科を卒業後、総合建築設計事務所で工場(機械)、倉庫、オフィスビルから店舗内装や住宅まで設計・監理などを経験 。その後、プラント系エンジニアリング会社にて食品工場専門の建築士として、設計から工事まで幅広く携わるほか、個人で建築事務所の運営も行っている。