剪断
「剪断(せんだん)」とは、部材の断面に平行方向に作用し、滑らせるように働く力です。これは梁の支点付近などで発生し、部材内部に剪断力を生じさせます。特に鉄筋コンクリート構造では、これが原因で斜めひび割れのリスクが発生します。そのため、構造設計では剪断耐力の確保が極めて重要です。RC構造ではスターラップなどの剪断補強筋の適切な配置、鋼構造ではウェブ板の座屈・剪断破壊を防ぐ設計が求められます。剪断は、曲げや圧縮と並ぶ主要な構造力学の要素であり、建築基準法第82条などで算定方法や許容応力度が規定されています。構造物の安全性を確保するためにも、設計者が理解必須の基本的な力学概念です。
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<監修>
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塩野 良 (しおの まこと)
- ■資格
- 一級建築士、管理建築士
1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。
現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。
人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。






