建築用語集

臥梁

臥梁(がりょう)とは、レンガやコンクリートブロックで構成された「組積造(そせきぞう)」の建物で、壁の最上部に設置される鉄筋コンクリート製の水平な梁を指します。建物の耐震性や安定性を向上させるために、各階の壁を上部で一体化させる重要な役割を担い、地震や風による横揺れに対する抵抗力を強化します。たとえば、2階建てのブロック造の建物では、各階の壁の頂部に臥梁を通すことで、構造全体のねじれや崩壊を防ぐことが可能です。

一方で、屋根の下に鉄筋コンクリートのスラブ(床版)が存在する場合、それ自体が一体化の役割を果たすため、臥梁が不要になることもあります。近年、組積造の使用は減少していますが、臥梁はこうした場面で欠かせない部材です。

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<監修>

  • 今西 千登瀬

    有資格
    2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・不動産キャリアパーソン・リビングスタイリスト1級・住宅ローンアドバイザー・賃貸住宅管理業務管理者