建築用語集

クルドサック

クルドサック

クルドサック(cul-de-sac)とは、建築や都市計画の分野で使われる用語で、「袋小路」や「行き止まり道路」を指します。フランス語で「袋の底」という意味。一般的には道路の行き止まりの先がロータリーとなっていて、車や人の流れが、その先で行き止まる形状の道をいいます。住宅地などで多く見られ、交通量を抑え、静かな環境を作り出すために設計されることが多いです。
クルドサックの利点は、通過交通が少ないため、歩行者にとって安全な環境を提供できることや、プライバシーの確保に役立つことです。一方で、非常時の避難経路や車の出入りが制限されることがあるため、計画時には十分な配慮が必要です。

カテゴリから探す

<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。