目次
日本では生活スタイルとの相性から、小型犬が選ばれる傾向があります。最近では、異なる犬種の小型犬を親とするミックス犬を見かける機会も増えてきました。
今回は、小型犬の中でも特に人気のある犬種の特徴や平均寿命、小型犬と一緒に暮らすうえでの注意点についてまとめました。あわせて、小型犬が快適にして暮らせる環境づくりに役立つDAIKEN製品もご紹介します。
小型犬・超小型犬の種類と平均寿命
一般的に、小型犬は成犬時の体重が5〜10kg程度、超小型犬は4kg程度とされています。今回は、小型犬と超小型犬の代表的な13種類の犬種と、それぞれの平均寿命をご紹介します。
●トイプードル(15.3歳)
賢く素直な性格と、ぬいぐるみのようなかわいらしさが人気の犬種です。プードルの犬種は4種類に分けられており、その中で最も体が小さいのがトイプードルです。
■トイプードルについてはこちらでも詳しく解説しています
・トイプードルとは? 性格や寿命、人気犬種の推しポイントは何?
・プードルの種類と大きさ。スタンダードからトイ、ティーカップまで人気の秘密
●ミニチュアダックスフンド(14.9歳)
アナグマを狩るために誕生した、短い足と長い胴体が特徴的な犬種です。元気で活発な性格で、甘えん坊な一面もあります。また、被毛は交配の違いによって3種類に分かれています。
■ミニチュアダックスフンドについてはこちらでも詳しく解説しています
ダックスフンドは大きさで種類や呼び名が違う? 性格や寿命についても解説
●カニンヘンダックスフンド(14.8歳)
カニンヘンダックスフンドは、ウサギを狩る目的で誕生し、ミニチュアダックスフンドより一回り小さいサイズです。性格は活発で、狩猟犬らしい気の強さも持っています。
■カニンヘンダックスフンドについてはこちらでも詳しく解説しています
ミニチュアダックスとカニンヘンダックス! どちらが人気? 寿命と性格を知ろう
●パピヨン(14.5歳)

長い飾り毛に覆われた大きな耳と優雅な尾が特徴の犬です。パピヨンとはフランス語で「蝶」を意味し、大きな耳が蝶に似ていることからこの名前が付けられました。活発で遊び好き、好奇心旺盛な犬種ですが、警戒心がやや強い一面もあります。
●ビションフリーゼ(14歳)
ぬいぐるみのようにふわふわしたボリュームのある被毛が特徴です。小型犬ながら骨太で、筋肉量も豊富な体型をしており、陽気で人懐っこい性格です。
■ビションフリーゼについてはこちらでも詳しく解説しています
白いモコモコ! ビションフリーゼの特徴・性格をご紹介
●シーズー(14歳)
光沢のある長い被毛が特徴的な犬種です。愛玩犬として誕生し、性格は愛情深く穏やかで、ほかの犬や子ども、高齢者とも仲良くできる傾向があります。一方で、やや頑固な一面も見られます。
●チワワ(13.9歳)
チワワは世界最小の犬種として知られています。大きな瞳と立ち耳、短めのマズルを持ち、動きは機敏です。飼い主に対しては愛情深いですが、見知らぬ人には警戒心が強い傾向があります。
■チワワについてはこちらでも詳しく解説しています
心を揺さぶるチワワの視線! もっと知りたい可愛いチワワの性格や寿命
●ヨークシャーテリア(13.8歳)

イギリスのヨークシャー地方で誕生した犬種で、もともとは工場のネズミを駆除するために飼われていました。「動く宝石」と呼ばれるほど美しい被毛が特徴です。テリア種らしく、勇敢で気が強い一面もあります。
●ポメラニアン(13.7歳)
サモエドやジャーマンスピッツを先祖にもつ小型犬です。繊細でふわふわした被毛が特徴の犬種で、可憐な見た目からは想像できないほど明るく、好奇心旺盛な性格です。基本的にフレンドリーで、甘えん坊な一面もあります。
■ポメラニアンについてはこちらでも詳しく解説しています
ふわふわでかわいい姿! ポメラニアンの性格や寿命とは? “猿期”も解説
●ミニチュアシュナウザー(13.6歳)
垂れ耳に、長い口ひげとまゆ毛が特徴的な犬種です。「シュナウツ」にはドイツ語で「口ひげ・小さいひげ」という意味があり、それが名前の由来になっています。性格は活発で、家族とのつながりを大切にする傾向があります。
●マルチーズ(13.6歳)
大きな黒い瞳と絹のような純白の被毛が特徴の犬種です。「世界最古の愛玩犬」ともいわれ、性格は人懐っこく社交的です。活発で運動も好きですが、警戒心が強く、飼い主以外の人間は苦手な一面もあります。
■マルチーズについてはこちらでも詳しく解説しています
純白な毛並み! マルチーズの特徴とは? 性格や寿命、飼い方なども解説
●パグ(12.6歳)
短頭種に属する犬種で、しわのある丸い顔や、黒くて大きな瞳が特徴です。体格はがっしりとしており、性格は陽気で甘えん坊です。食いしん坊で、頑固な一面もあります。
■パグについてはこちらでも詳しく解説しています
しわしわの顔や垂れ耳がかわいい! パグの気になる体重や性格、寿命
小型犬全体の平均寿命はどのくらい?
小型犬の寿命は犬種や個体によって異なりますが、ある調査データによると、小型犬全体の平均寿命は14.05歳、超小型犬は15.03歳とされています。
■犬の寿命についてはこちらでも詳しく解説しています
犬の寿命を知っていますか? 愛犬の健康寿命を延ばすための過ごし方
小型犬を飼うときの注意点

小型犬は室内でも飼いやすい半面、小さいからこそ気をつけたいポイントがあります。健康管理やしつけ、日常の接し方など、小型犬と暮らしていくうえでの注意点を解説します。
●しつけは子犬のころから行う
甘えん坊の小型犬は多く、そのかわいらしさから、つい甘やかしてしまいがちです。しかし、甘やかしすぎると分離不安につながったり、むだぼえなどの問題行動が直らなかったりする可能性があるため、一貫した姿勢でしつけを行いましょう。
また、「社会化」で様々な環境や刺激に触れることも大切です。子犬のころからしっかりとしつけを行うことが、愛犬と飼い主の快適な暮らしにつながります。
●個体差で大きく成長する可能性もある
同じ犬種でも、個体によって体格や体重に違いが出ます。こうした個体差は、遺伝的な要素や先祖返り、食事や運動量などが影響するとされています。
成犬時の大きさを予測することは難しく、「予想以上に大きくなった」ということも珍しくありません。
●適切な散歩や運動が大切
散歩には、運動不足やストレスの解消につながるメリットがあります。さらに、外の刺激に触れることで、犬の社会化にも役立ちます。室内飼いでは十分な運動が難しく、肥満や筋肉量の低下につながるため、小型犬にも散歩や運動は必要です。
■散歩についてはこちらでも詳しく解説しています
犬の散歩は毎日行くべき? 理想のお散歩とお散歩バッグの中身とは
●足腰に負担をかけない環境をつくる
小型犬の中には、骨が細い犬種もいます。特に、ソファなどの段差や滑りやすい床は足腰に負担をかける原因になります。滑りにくい床材やマットを使用したり、段差を低くしたりして、普段の生活で負担をかけないようにしましょう。
小型犬同士のミックス犬の寿命はどうなの?
ミックス犬とは、異なる純血種の犬を交配して生まれた犬を指します。ミックス犬の平均寿命は、親の犬種や健康状態などによって大きく異なるため、一概には言えません。
同じミックス犬でも長生きする犬もいれば、短命な犬もいるとされています。
ミックス犬を飼うときの注意点

ミックス犬を飼う場合、どのような点に注意するとよいのでしょうか。純血種とは異なる点も多いため、ミックス犬の特性をしっかり理解したうえでお迎えしましょう。
●成長後の予測が難しい
どの犬種でも「思っていたより大きくなった」と感じることがあるかもしれませんが、ミックス犬は特に成長後の姿を予測するのが難しい傾向があります。成長とともに、体格や毛質が変化する場合もあります。
●血統書は発行されない
ミックス犬は、異なる犬種同士を掛け合わせて生まれた犬のため、両親がそれぞれ血統書を持っていても、ミックス犬には血統書が発行されません。
競技会やコンテストの出場条件として血統書が求められる場合もあるため、参加を希望する際は条件をよく確認しましょう。
●ミックス犬の飼い方に関するデータが少ない
純血種の場合は、体型や飼育方法など様々なデータがある程度揃っており、成犬時のサイズやしつけのしやすさについても比較的予測しやすくなっています。
しかし、ミックス犬は、同じ掛け合わせでも性格が異なる場合や、運動量にも違いが出る可能性があるため、純血種に比べて十分なデータがありません。そのため、ミックス犬を飼う際には、対応が難しくなることがあります。
■ミックス犬(チワプー)についてはこちらでも詳しく解説しています
チワワとプードルのミックス犬! 大人気チワプーの秘密に迫る
DAIKENのペットにやさしいフローリング材・おすすめ建材
室内でペット、特に小型犬を飼うご家庭では、床材や建材の選び方が愛犬の健康と安全に大きく影響します。愛犬との快適な暮らしに役立つDAIKENの建材をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、小型犬の歩きやすさに配慮した滑りにくい表面仕上げが施され、足腰への負担を軽減するペット用床材です。(※1)
水濡れにも配慮されているため、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、ワックス不要でお手入れも簡単です。さらに、凹み傷やすり傷が付きにくく目立ちにくい点も魅力です。
また、カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせてお好きな色からお選びいただけます。
●簡単リフォームで愛犬の歩行に配慮『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』

『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』は、小型犬の足の滑りに配慮し、既存の床材へ張るだけで簡単にリフォームができる床材です。(※1)
小型犬の歩行だけでなく、ペットの引っかき傷やよだれ、おしっこ、吐き戻しにも配慮し、お手入れも簡単です。
さらに、床暖房やホットカーペットにも対応しているため、冬でも快適に過ごせます。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさと歩行時の沈み込み感に配慮されたペット向けのマンション用の防音床材です。(※1)
抗菌仕様ですり傷が付きにくく、汚れをふき取りやすい、ワックス掛けも不要といった特長があります。ほかにも、ホットカーペットや床暖房にも対応しています。
マンションなどの集合住宅に欠かせない防音レベルを担保しつつ、愛犬も飼い主も過ごしやすい床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方にもおすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、畳表・畳床ともに高温熱処理滅菌済みの和紙畳(※2)で、カビの発生やダニの増殖を抑えます。
また、撥水性があるため汚れや水分が染み込みにくい、ペットの爪やおもちゃによる傷が付きにくいなどのメリットもあります。色や柄のバリエーションが豊富なので、様々な場所に幅広く使用できます。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は、手軽に取り入れやすい畳です。(※2)
ラグを敷くような感覚でフローリングの上に置ける置き敷きタイプと、敷き込みタイプの2種類を展開しています。さらに、適度なクッション性があるので足腰にやさしく、汚れも落としやすいのが特長です。
これまでラグを敷いていた方は、イメージチェンジに『ここち和座』を取り入れてみてはいかがでしょうか。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
小型犬を飼っている方におすすめの天井材

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿度をさわやかに調整してくれる調湿性能や、消臭性能を持った住宅向け天井材です。生活臭やペットのニオイを消臭し、湿度が高いときは空気中の湿気を吸収、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気を放出し、ペットも人間も過ごしやすい爽やかな空間をつくります。
さらに、吸音性能もあわせ持っているので、吠え声などの音が響くのを抑えることができます。

小型犬は室内でも飼いやすいですが、小型犬ならではの心配な点もあります。犬種によって性格や体格も異なるため、それぞれの特徴を理解し、愛情深く接しましょう。
また、小型犬が快適に過ごすためには、室内環境を整えることも大切です。家の中を見直し、愛犬が快適に暮らせる環境を整えてみませんか。
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執筆者
平松育子 (ひらまつ いくこ)
獣医師 ペット専門ライティング事業 アイビー・ペットライティング代表山口大学農学部獣医学科(現 連合獣医学部)卒業。
山口県内の複数の動物病院で代診を務めたのち、2006年に有限会社ふくふく動物病院を開業。2023年に事業譲渡したのち、現在は大手動物病院の院長を務める。保有資格:獣医師免許 ペット栄養管理士 AEAJ認定アロマテラピーインストラクター など
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