2025-03-25

トイプードルとは? 性格や寿命、人気犬種の推しポイントは何?

小型犬の中でも特に人気が高く、たくさんの人から愛されているトイプードルですが、その魅力の秘密はなんでしょうか?
今回は、トイプードルの性格や寿命、そして健康リスクと、トイプードルの飼い方のポイントについて解説します。また、大切な家族である愛犬のために整えておきたい室内環境についてもご紹介します。

トイプードルの大きさとは?

トイプードルはプードルの一種で、大きさによってスタンダードプードル、ミディアムプードル、ミニチュアプードル、トイプードルと区別されます。大きさの目安は以下の通りです。

・スタンダードプードル:体高45〜60cm程度
・ミディアムプードル:体高35〜45cm程度
・ミニチュアプードル:体高28〜35cm程度
・トイプードル:体高24〜28cm程度

トイプードルの体高は24〜28cm程度とされてはいますが、トイプードルから生まれた子でも、先祖返りによってミニチュアプードルやミディアムプードルほどの大きさになることもあります。

なお一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)では、大きさにかかわらずすべて“プードル”としており、トイプードルもスタンダードプードルも、血統書の犬種名には“プードル”と記載されます。

トイプードルはどんな性格?

トイプードル

プードルは一般的に、明るく活発です。トイプードルもほかのサイズのプードルと同様、明るい性格で、元気に走り回ったり跳ねたりします。また愛情深く、一緒に暮らす家族のことが大好きですし、友好的でもあるので、初対面の方や子ども、ほかのペットとも仲良くできる子が多いようです。

また、プードルはボーダーコリーに次いで賢い犬種といわれており、学習能力が高く、人間の指示をよく理解しているといわれています。トレーニングがしやすいので、初めて犬と暮らす方でも飼いやすい犬種としておすすめです。

比較的無駄吠えも少ないため、マンションなどでも飼育しやすい犬種です。ただ、賢いがゆえにイタズラをしてしまうこともあるので、室内での誤飲やケガなどの事故に気をつけましょう。

トイプードルの寿命

トイプードル

トイプードルは比較的寿命の長い犬種といわれています。あるペット保険会社のデータによれば、トイプードルの平均寿命は15.3歳と犬全体の平均寿命の14.2歳よりも長いため、犬の中では比較的平均寿命が長い犬種といえそうです。

いつまでも健康で元気でいてほしいことからも、寿命の長さもプードル人気の理由の1つかもしれません。

トイプードルが人気の理由

トイプードル

ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種別犬籍登録頭数において、プードルは2008年から常に首位。非常に人気の高い犬種です。性格や寿命のほかに、根強い人気を支えるプードルの魅力をご紹介します。
出典:「2024年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数」 一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)

●抜け毛があまり出ない

トイプードルはシングルコートという一層の被毛しかなく、換毛期がありません。そのため抜け毛があまり出ません。また、抜けたとしてもくるくるとカールしたほかの被毛に引っかかるので、実際に抜け落ちる毛は少なめです。抜け毛を掃除するためにたびたび掃除機をかけたり、洋服に付く抜け毛を気にしたりする必要はほとんどありません。

●体臭が少ない

前述した通り、被毛が一層なので蒸れにくくニオイがこもりにくいことから、体臭もあまり感じません。飼い主は自分のペットのニオイはあまり気になりませんが、体臭が少ない点もプードルが選ばれる理由の1つでしょう。

●見た目が個性豊か

トイプードルのふわふわの巻き毛や、くりくりの黒目に魅了される方は多いのではないでしょうか。プードルは被毛が抜けず伸び続けるので、様々なカットスタイルを楽しめます。毛色も豊富で、テディベアのようなスタイルやアフロカット、子羊のようなカットまで、個性をバラエティ豊かに表現できるのはプードルならではの魅力です。

トイプードルの飼い方のポイントは?

トイプードル

賢く可愛く飼いやすいトイプードルですが、一緒に暮らすために注意しなくてはならない点もあります。ポイントをいくつかご紹介しましょう

●しつけを怠らない

トイプードルをお迎えしたら、なるべく早いうちからしつけを行いましょう。賢く学習能力が高い犬なので、しつけを怠らなければ問題行動も少なくなります。また、しつけを行うときは一貫性が大切です。家族全員が同じ対応をとれるよう、よく話し合ってルールを決めておきましょう。

●カットの頻度や毛の長さは?

トイプードルは毛が伸び続ける犬種なので、定期的なお手入れは欠かせません。やわらかい巻き毛は毛玉になりやすいという特徴があり、毛玉ができてしまうと皮膚が引っ張られて炎症を引き起こすおそれがあります。

また、伸びすぎた毛によって視界が遮られたり、物にぶつかったり、足元が滑って転倒したりする可能性もあります。毎日のブラッシングと、月に1回を目安にシャンプーとカットをしてあげましょう。

●目の周りや耳のケアをこまめに行う

目の周りや耳は、清潔に保ってあげましょう。
トイプードルは鼻涙管に問題を抱えやすい傾向があります。涙や目やにを放置していると涙やけが起こりやすくなるので、ガーゼにぬるま湯か涙やけ防止用のローションをつけてやさしく拭き取ります。
また垂れ耳で耳の中の毛も多いため、耳の病気にも注意が必要です。ただし、耳掃除を過剰に行うと逆に耳の病気にかかりやすくなるので、目に見える範囲の部分の汚れだけを軽く拭く程度で十分です。

●適度な運動や散歩が大事

室内飼いの小型犬でも、健康維持や社会性を養うためにも散歩に行くのは大切なことです。特にトイプードルは活発な性格なので、運動や散歩は重要です。トイプードルは小型犬のため、1日1回30分〜1時間程度を目安に行うとよいでしょう。

●安全な室内環境をつくる

室内飼いでまず注意したいのは、フローリングの床などで滑ることが原因で起こるケガです。犬は爪を使って走ったりブレーキをかけたりしますが、滑りやすい床では十分にコントロールが効きません。滑って転ぶと、筋肉や膝蓋骨を傷めるようなケガを引き起こす可能性もあります。

愛犬のケガのリスクを軽減させるために、爪や肉球の毛をカットする、または滑りにくいフローリングに変更するなどの対策をとって、ケガから愛犬を守ってあげましょう。ほかにも誤飲しやすい小物類に注意しつつ、動線上にコンセントやケーブル、観葉植物などを置かないようにしましょう。

トイプードルのかかりやすい病気やケガは?

トイプードル

トイプードルには、犬種特有の注意したい病気がいくつかあります。いずれもまめにチェックしてあげることで、早めに気づくことができます。

●外耳炎

垂れ耳で耳の中にも毛の多いトイプードルは、耳の入り口から鼓膜までの部分に炎症が起こる外耳炎にかかりやすい傾向があります。外耳炎の原因は、アトピーやアレルギー、細菌、耳ダニ、寄生虫、過剰な耳掃除など様々ですが、耳を痒がる、耳からニオイがするなどの場合は動物病院を受診しましょう。

●流涙症

トイプードルは生まれつき鼻涙管が狭いことが多いので、涙が排出されにくく、涙やけにかかりやすい傾向があります。いつも目の周りが濡れている、目やにが多い、目元の毛が茶色く変色して涙やけを起こしているような場合は流涙症を疑いましょう。なお、アレルギーや異物による刺激、逆さまつ毛などで涙の量が増えることもあります。

●膝蓋骨脱臼(パテラ)

トイプードルは活発な性格で走ったり跳ねたりすることが多いため、膝蓋骨脱臼(パテラ)には特に注意が必要です。これは、関節の曲げ伸ばしをスムーズに行うための膝蓋骨が、正常な位置から外れてしまう疾患です。

膝蓋骨脱臼の原因は遺伝的なものに加え、床での滑りによる負担や、ソファーなどからの飛び降りといった急激な動作による後天的なものがあります。場合によっては手術が必要になることもあるので、スキップするような歩き方をする、歩き方がいつもと違うなどの様子が見られた場合は、早めに動物病院でみてもらいましょう。

●骨折

トイプードルはもともと骨が細いことに加え、活発に行動するので、前足を骨折しやすい傾向があります。段差から降りるときや抱っこした腕から落ちたときに骨折するケースが多いようです。「前足を上げている」「足に触れると嫌がる」といったときはすぐ病院を受診しましょう。

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DAIKENのペットにやさしいフローリング材

トイプードルと暮らすうえで、フローリングに気を配ることは重要です。今回は、小型犬の足腰への負担に配慮した、DAIKENのペットにやさしいフローリング材と、ペットにおすすめの建材をご紹介します。

●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアV』

トイプードル

ワンラブフロアV』は滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮した床材です。(※1)トイプードルのオーナーさんに、ぜひおすすめしたいフローリングです。

抗菌性能もあり、すり傷が付きにくく、ついても目立ちにくい、汚れも付きにくく落としやすいなど、トイプードルと暮らすうえで嬉しい配慮がたくさん。床暖房やホットカーペットにも対応しているので、寒がりのトイプードルも人間も快適に過ごすことができそうですね。この床材は戸建用ですので、新築はもちろん、和室から洋室に変更したいなど、リフォームの際にも検討してみてはいかがでしょうか。

●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

トイプードル

ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、ペット向けのマンション用の防音床材です。やはり小型犬の歩きやすさに配慮されており、滑りにくく、歩行時の沈み込み感が少ないのが特長です。(※1)
汚れや傷にも強く、ワックスがけも不要。防音床材なので、マンションでトイプードルを飼っている方におすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。

●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

トイプードル

ダイケン畳 健やかくん』は、畳表・畳床ともに高温熱処理滅菌済みの和紙畳(※2)で、カビの発生やダニの増殖を抑えます。
畳敷きの部屋で犬を飼っていると、爪やおもちゃによる傷が気になりますが、『ダイケン畳 健やかくん』は、ささくれや傷が付きにくく、美しさをキープ。様々な色や柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。

●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

トイプードル

ここち和座』は、『ダイケン畳 健やかくん』と同じく、ペット(小型犬など)の爪やおもちゃによる傷が付きにくく、カビの発生やダニの増殖を抑え、汚れを落としやすい和紙畳(※2)です。さらに適度なクッション性もあります。

フローリングの上に置くだけの「置き敷きタイプ」と、フローリングと組み合わせられる「敷き込みタイプ」の2種類を展開。ラグを敷くように気軽に畳の良さを味わうことができます。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

トイプードルを飼っている方におすすめの天井材

トイプードル

DAIKENでは、ペットとの暮らしにやさしい天井材もご紹介しています。『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿気を吸収・放出する調湿天井材です。湿度が高いときは空気中の湿気を吸収し、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気をはき出し、人も愛犬も過ごしやすい爽やかな空間をつくり出します。

また、気になるペットのニオイや鳴き声などの反響音も抑えるので、ペットトイレや犬のニオイが気になる方にもおすすめです。

トイプードル

トイプードルは明るく活発で家族が大好き。学習能力が高くしつけもしやすいので、上手に育てれば素晴らしいパートナーとなってくれます。ただし、定期的なお手入れや散歩は欠かせません。家族で楽しみながらしつけも行い、トイプードルの潜在能力を十分発揮させてあげましょう。

トイプードルならではの健康リスクも把握しておきたいものです。必要であれば、ペットにやさしいフローリング材への見直しも考えてみましょう。トイプードルの特性をよく理解して、健やかで楽しい生活を送りましょう。

  • 高田 菜月(たかだ なつき)
  • 執筆者

    高田 菜月 (たかだ なつき)
    一般社団法人愛玩動物健康管理協会

    長年人間の介護に携わる中、寝たきりになった愛犬の介護を機にペット業界へ。
    すべてのペットが幸せに暮らせるよう、ペットの専門家として各種メディアでの記事の執筆や監修、ペット商品の監修などを行う。
    現在はチワックス2匹、ポメチワ1匹、カニンヘンダックス1匹の4匹と暮らし、老犬のトータルケアサロン開業を目指して奮闘中。

    保有資格:動物介護士 ペット看護士 ホリスティックケア・カウンセラー JKC愛犬飼育管理士 ペットフーディスト 犬の管理栄養士 など

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