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ぬいぐるみのような愛らしい表情と、純白でさらさらとした被毛が魅力のマルチーズは、室内犬として高い人気があります。小さな体に人懐っこさと活発さを兼ね備えたマルチーズは、初めて犬を飼う方にもおすすめの犬種です。
今回は、マルチーズのサイズ感や性格などの基本情報から、日々の飼い方や注意すべき病気について解説します。また、室内で小型犬を飼う方に役立つ、DAIKENのおすすめ製品もご紹介します。
マルチーズの大きさ
マルチーズは超小型犬に分類される犬種で、成犬になっても体重は約3〜4kg、体高はオスで21〜25cm、メスは20〜23cm程度と、コンパクトな体型をしています。
集合住宅にお住まいの方でも、飼いやすい大きさといえるでしょう。
出典:「マルチーズ」 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)
マルチーズはどのような性格?
マルチーズは陽気で活発、そして人懐っこい性格をしています。飼い主に対して愛情深く、いつも飼い主のそばにいたがる、とても甘えん坊な犬種です。
ただし、神経質な一面もあり、環境の変化や大きな音には敏感です。また、マルチーズはとても甘えん坊なので、分離不安になりやすい犬種でもあります。そのため、小さいころから社会化やお留守番のトレーニングをはじめておくとよいでしょう。
■分離不安についてはこちらでも詳しく解説しています
寂しいだけではない? 犬の分離不安症の症状や原因
マルチーズの平均寿命

あるペット保険会社の調査によると、マルチーズの平均寿命は13.6歳とされています。全犬種の平均寿命が14.2歳とされているため、やや短めの傾向にあります。
適切な食事や運動はもちろん、定期的な健康診断など、日常的なケアを欠かさず行い、大切な愛犬と充実した毎日を過ごしましょう。
マルチーズの注意すべき病気は?
マルチーズと一緒に長く暮らせるように、健康に気をつけておきたいことがあります。日頃から愛犬の様子に気を配り、異変に気づけるようにしましょう。
●流涙症
流涙症(りゅうるいしょう)とは、まつげの生え方の異常や目の構造、鼻涙管の詰まりなどが原因で、涙があふれてしまう病気です。目の周囲が常に濡れている、目の周りの毛が赤茶色に変色している場合は流涙症の可能性があります。
放置すると、細菌が繁殖して皮膚の炎症につながることもあります。
●外耳炎
垂れ耳のマルチーズは耳の中が蒸れやすく、細菌や真菌が繁殖しやすいため、外耳炎(がいじえん)には注意が必要です。耳垢のニオイや、かゆがる様子が見られたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
●パテラ(膝蓋骨脱臼)
パテラ(膝蓋骨脱臼)は、膝のお皿が外れてしまう病気で、マルチーズをはじめ小型犬によく見られます。歩き方がおかしい、片足を浮かせて歩くといった様子が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
重度の場合は外科的な治療が必要になることもあります。
■パテラ(膝蓋骨脱臼)についてはこちらでも詳しく解説しています
犬の脱臼“パテラ”を知っていますか? 愛犬の足腰の異変に要注意
マルチーズの飼い方のポイント

愛犬に健康で快適に過ごしてもらうためには、犬の特徴を理解したうえでのケアや環境づくりが重要です。マルチーズと暮らすうえで、どのような点に注意すればよいのでしょうか。特に大切な3つのポイントをご紹介します。
●被毛は毎日丁寧にお手入れする
マルチーズの最大の特徴は、純白の長毛です。この被毛の美しさを保つためには、丁寧なブラッシングが欠かせません。マルチーズの細くて繊細な毛は絡まりやすく、放置すると、もつれたり、毛玉ができる場合もあります。毎日ブラッシングして、毛玉やもつれを防ぎましょう。
また、マルチーズの被毛はシングルコートなので、換毛期がありません。放っておくと、際限なく伸びてしまうため、定期的なトリミングが必要です。
●こまめに目や耳のケアを行う
マルチーズは、目の周囲に涙やけができやすい犬種です。目の周りを清潔に保つために、こまめにやさしく涙を拭きとりましょう。また、外耳炎になりやすい傾向があるため、日頃から耳の状態をチェックし、耳毛のケアも含め耳の中を清潔に保ちましょう。
●安全な室内環境を整える
マルチーズを含む小型犬は、先天的にパテラ(膝蓋骨脱臼)などに注意する必要があります。そのため、足腰に負担がかからない室内環境に整えましょう。滑りやすい床なら床材の見直しや滑り止めマットを敷く、段差があるところにはステップやスロープを設置し、愛犬がきちんと通れるように練習するなど、安全に過ごせる室内環境を心がけましょう。
DAIKENのペット用にやさしいフローリング材・おすすめ建材
マルチーズは室内犬として人気があるため、室内環境の快適さと安全性に配慮しましょう。そこでペットと飼い主の安全な暮らしをサポートするDAIKEN製品をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮した戸建用床材です。(※1)
水濡れにも配慮されているので、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。床暖房やホットカーペットにも対応しているため、ペットも人間も快適に過ごせます。
また、カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて好きな色を選べます。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさや歩行時の沈み込み感に配慮したペット向けのマンション用の防音床材です。(※1)
抗菌仕様でひっかき傷やよだれ、おしっこ、吐き戻しに強く、ワックス掛けも不要といった特長があります。また、足音が響きにくい防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
●簡単リフォームで愛犬の歩行に配慮『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』

『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』は、既存の床の上から張るだけで仕上げられるリフォーム用床材です。(※1)
凹み傷やすり傷が付きにくく、汚れを拭き取りやすい特長があります。さらに、小型犬の快適な歩行を生み出す、表面仕上げが施されているのも嬉しいポイントです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、カビの発生やダニの増殖を抑える性能を持った和紙畳です。(※2)
撥水性があるため、汚れや水分が染み込みにくいのが特長です。ペットの爪やおもちゃによる傷が付きにくいというメリットもあります。様々なカラーや柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は、手軽に取り入れやすい畳です。(※2)
ラグを敷くような感覚でフローリングの上に置ける「置き敷きタイプ」と、「敷き込みタイプ」の2種類を展開しています。適度なクッション性があるので足腰にやさしく、樹脂コーティングが加工されており、優れた撥水性を持ちます。そのため、汚れも落としやすいのが特長です。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
マルチーズを飼っている方におすすめの天井材

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿気を吸収・放出する調湿天井材です。湿度が高いときは空気中の湿気を吸収し、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気を放出し、ペットも人間も過ごしやすい爽やかな空間をつくり出します。
さらに、犬の吠え声や生活音などの反響を抑える吸音性能、部屋の生活臭やペットのニオイをやわらげる消臭性能もあわせ持っています。

マルチーズは、真っ白な被毛に丸くてかわいい瞳、人懐っこさなど、多くの魅力がある愛らしい犬種です。しかし、性格や身体的特徴により、注意すべき点もあります。
マルチーズの特徴や病気についての正しい知識を持ち、日々の適切なケアを心がけることで、より健康な毎日が送れるようにサポートしていきましょう。
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執筆者
増山綾乃 (ますやま あやの)
北海道大学獣医学部共同獣医学課程 修了。
一次診療施設にて4年間勤務ののち、米国Purdue大学にて客員研究員として勤務。現在はカナダSaskatchewan大学にて獣医師として勤務。保有資格:獣医師免許
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