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ユニークな顔と豊かな表情が魅力のパグは、古くから世界中で愛されてきた犬種です。人懐っこく甘えん坊な一面があり、日本でも人気があります。今回は、そんなパグの大きさや体重、性格や寿命、そして一緒に暮らすうえで知っておきたい飼い方のポイントについて解説します。
パグの大きさ・体重
パグの起源については諸説ありますが、中国で生まれたといわれています。2000年以上の歴史があり、人々に親しまれてきた犬種です。パグはがっしりとした体格をしていますが、小型犬に分類されます。体高は25〜28cm、体重は6.3〜8.1kg程度が標準的な範囲とされています。
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パグの被毛・毛色
パグの毛色はシルバー、アプリコット、ブラック、そして金色がかった茶色のフォーンの4色があります。耳や鼻、口の周りなどは黒く、この黒い部分の色が濃いほど良いとされています。被毛はなめらかで艶のあるダブルコートです。短毛なので手入れが簡単そうに思われがちですが、実際には抜け毛が多く、特に換毛期には大量に毛が抜けることもあります。
パグの性格
パグは人懐っこく、愛情深い甘えん坊な一面が多いようです。陽気で人と遊ぶのが好きな傾向もあります。
一方で、孤独を苦手とするため、長時間の留守番は負担になりやすいといわれています。構ってもらえないと無駄吠えをして、注意を引こうとすることもあります。
パグの寿命
パグの平均寿命は約12.6歳といわれています。小型犬全体の平均寿命は約14.2歳とされているため、やや短い傾向にあります。
パグの飼い方のポイント

パグは初心者でも比較的飼いやすい犬種といわれています。しかし、パグならではの注意が必要な点もいくつかあります。ここでは、そうした注意点とあわせて、パグの飼い方のポイントをご紹介します。
●興奮を抑えるしつけを行う
パグは1度興奮するとなかなか落ち着かなくなる場合があり、呼吸のトラブルやケガにつながるおそれもあります。子犬の頃から落ち着いて待つトレーニングをしておきましょう。また、外出の機会を増やし、様々な人や犬と接して社会性を身につけることも大切です。
●肥満に注意
パグは食欲が旺盛で、太りやすい犬種といわれています。肥満になると気道が狭まり、呼吸がしづらくなる可能性もあります。さらに、パグは短頭種のため、ほかの犬種と比べていびきが大きくなりやすいのが特徴です。食事の管理をしっかり行い、適正体重をキープしましょう。
●耳や皮膚のこまめなお手入れが大事
パグは皮脂の分泌がやや多く、皮膚トラブルが起きやすい犬種です。顔のしわや耳に汚れが溜まりやすいため、犬用のウェットティッシュなどで定期的に拭き取ってあげましょう。
●熱中症対策は必須
犬は一般的に舌を出してハァハァと呼吸(パンティング)をして体温調整を行います。しかし、パグのような短頭種は呼吸がしづらい体のつくりになっています。そのため、暑さや寒さが苦手な傾向があり、年間を通した室温管理が必要です。
室温の目安は、夏は25℃以下、冬は20℃程度をキープしましょう。特に暑い時期は、留守番中や夜間もエアコンを使用することをおすすめします。
パグの注意すべき病気やケガ

パグは筋肉質でがっしりとした体つきをしていますが、短頭種という特有の特徴から体調やケガに気をつけたい面もあります。そこで、注意したい病気とその初期症状についてご紹介します。
●パテラ(膝蓋骨脱臼)
パテラ(膝蓋骨脱臼)は膝の部分にある膝蓋骨が外れてしまう状態です。初期症状として「歩き方がおかしい」「後ろ足をつけない」などの様子が見られます。普段から膝に負担をかけないように気をつけましょう。また、太りすぎが悪化の原因になる可能性もありますので、体重管理も大切です。
■パテラ(膝蓋骨脱臼)についてはこちらでも詳しく解説しています
犬の脱臼“パテラ”を知っていますか? 愛犬の足腰の異変に要注意
●短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)
短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)は、鼻腔(びこう)が狭くなり、気道が細くなるために呼吸がしにくくなるという、短頭種特有の症状です。「いびき」や「ガーガーといった激しい呼吸音」などの症状が現れます。また、「太りすぎ」「暑さ」「運動」「興奮」などで悪化する可能性もあるため、呼吸に異変を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
●熱中症
パグは暑さに弱く、熱中症になりやすい犬種といわれています。症状としては、「呼吸が速くなる」「よだれが増える」「ぐったりする」などの変化が見られます。エアコンなどで常に室温を管理し、散歩は早朝や夜などの比較的涼しい時間帯に行きましょう。
■熱中症についてはこちらでも詳しく解説しています
犬の熱中症に注意! 初期症状は? 熱中症対策は? 今年も猛暑がやってくる
●マラセチア皮膚炎
マラセチア皮膚炎は、マラセチアという酵母菌(こうぼきん)の増殖により起こる皮膚炎です。主な症状として、脇や太ももの内側、指の間、首などに「かゆみ」「赤み」「発疹」が現れます。また、「ベタつき」「脱毛」「フケ」「独特なニオイ」が生じる場合もあります。日頃から、皮膚や被毛のケアをこまめに行うことが大切です。
■皮膚病についてはこちらでも詳しく解説しています
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DAIKENのペットにやさしいフローリング材・おすすめ建材
パグと暮らす際には、体の特性に配慮した、快適に過ごせるよう生活環境も整えてあげたいものです。今回は、小型犬の足腰に配慮した、DAIKENのペット用フローリングや天井材などの製品をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮した戸建用床材です。(※1)
水濡れにも配慮されているので、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。床暖房やホットカーペットにも対応しているため、ペットも人間も快適に過ごせます。
また、カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて好きな色を選べます。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさや歩行時の沈み込み感に配慮したペット向けのマンション用の防音床材です。(※1)
抗菌仕様ですり傷が付きにくく、汚れがとれやすい、ワックス掛けも不要といった特長があります。また、床の衝撃音をやわらげる防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、カビの発生やダニの増殖を抑える機能を持った和紙畳です。(※2)
撥水性があるため汚れや水分が染み込みにくい、ペットの爪やおもちゃによる傷が付きにくいなどのメリットもあります。様々なカラー柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は、手軽に取り入れやすい畳です。(※2)
ラグを敷くような感覚でフローリングの上に置ける置き敷きタイプと、敷き込みタイプの2種類を展開しています。適度なクッション性があるので足腰にやさしく、樹脂コーティング加工がされており、優れた撥水性があるため、汚れも落としやすいのが特長です。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
パグを飼っている方におすすめの天井材・換気システム
パグは皮脂の分泌が比較的多く、ほかの犬種と比べてニオイが気になることがあります。また、体温調整が苦手な傾向にあります。そこで、室内の空気を快適に保つのに役立つDAIKEN製品もご紹介します。
●消臭・調湿・吸音性能付きの天井材『クリアトーン12SⅡ』

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の生活臭やペット臭の原因であるトリメチルアミンやアンモニアを吸着し、ニオイを消臭できる天井材です。室内の湿気を吸収・放出する調湿性能もあり、湿度が高いときは空気中の湿気を吸収し、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気をはき出し、ペットも人間も過ごしやすい爽やかな空間をつくり出します。吸音性能もあわせ持っているので、吠え声などの音が響くのを抑えることができます。
●新鮮な空気を住まい全体に循環『エアスマート全室換気タイプ』

DAIKENの『エアスマート全室換気タイプ』は、きれいな空気の給気と汚れた空気の排気を計画的に行う24時間換気システムです。トイレ用や脱衣室用の排気ファンなら、トイレのニオイやペット臭などの様々な生活臭、カビの元になる湿気まで効率よく排気でき、爽やかな住環境をつくり出します。さらに、居室換気タイプなら部屋と部屋をつなげずに計画排気ができるので、声が筒抜けになりません。
また、『エアスマート全室換気タイプ』は、ノンダクト方式のため設置工事やメンテナンスも簡単です。
●エアコンの風を床下空間に送るシステム『ユカリラ』

DAIKENの『ユカリラ』は、「伝導」「対流」「ふく射」をバランスよく取り入れた全空気式の床輻射冷暖房システムです。風が出ないので、冷暖房による風が苦手な愛犬にもやさしいのが特長です。
また、一般的にドアを閉めることで冷暖房の効きが良くなりますが、『ユカリラ』は全室に対応可能な冷暖房システムであるため、ドアを開け放しても快適に過ごせます。これにより、愛犬が自由に部屋を行き来でき、水飲み場やトイレ部屋などで温度差がなくなるため、愛犬のストレス軽減にもつながります。

今回は、パグの性格や寿命、飼い方のポイントなどについてご紹介しました。パグは、ユーモラスな表情や陽気で人懐っこい性格が魅力の犬種です。しかし、パグの身体的特徴から、体重管理や室温管理に気を配ることが大切です。日々こまめにケアを行い、生活環境を整えながら、楽しく快適に暮らせるよう心がけましょう。
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執筆者
平松育子 (ひらまつ いくこ)
獣医師 ペット専門ライティング事業 アイビー・ペットライティング代表山口大学農学部獣医学科(現 連合獣医学部)卒業。
山口県内の複数の動物病院で代診を務めたのち、2006年に有限会社ふくふく動物病院を開業。2023年に事業譲渡したのち、現在は大手動物病院の院長を務める。保有資格:獣医師免許 ペット栄養管理士 AEAJ認定アロマテラピーインストラクター など
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