ライオンみたいな気品のある被毛 ペキニーズの性格や寿命、飼い方とは？

ペキニーズはその見た目から“ライオンドッグ”と呼ばれる場合がありますが、小型犬に分類される犬種です。基本的には体高15〜23cm、体重は6.4kg以下ですが、ジャパンケネルクラブ（JKC）によるとオスは5kg、メスは5.4kgを超えないことが標準とされています。
出典：「ペキニーズ」一般社団法人 ジャパンケネルクラブ（JKC）

ペキニーズの被毛は真っ直ぐで長いダブルコートです。特に、首回りや耳、脚、尾の後ろの飾り毛が長く、ふさふさとしています。アンダーコート（下毛）は、厚みのある豊かな毛量が特徴です。換毛期には大量に毛が抜けるため、少し掃除が大変かもしれません。
毛色はレッドやホワイト、ブラック、フォーンなどの単色に加えて、パーティカラーと呼ばれる多色など、様々なバリエーションがあります。

本来、ペキニーズはカットをしなくてもよい犬種といわれていますが、被毛が豊富なので伸びた毛が絡まりやすく、特に飾り毛の部分は毛玉になりがちです。その部分の毛をカットして整えると、毎日のお手入れがしやすくなります。

また、トリミングの頻度は1か月に1度が目安とされています。「ライオンカット」「まんまるカット」「飾り毛カット」など、ペキニーズならではのスタイルを楽しむのもおすすめです。

ペキニーズは長い間、中国宮廷で門外不出の“獅子犬”として大切に扱われてきた愛玩犬で、とても人懐っこく賢い犬種です。
一方、ペキニーズは「猫のような犬」ともいわれます。マイペースで落ち着いた性格に加え、プライドの高い一面もあります。抱っこを嫌がるタイプや、独立心が強く、頑固でこだわりのあるタイプも少なくありません。

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ある調査によると、ペキニーズの平均寿命は13.1歳とされています。小型犬は、中型犬や大型犬に比べて平均寿命が長い傾向にありますが、ペキニーズは小型犬としてはほぼ平均的な寿命です。食事や生活環境に気を配り、大切な愛犬と充実した毎日を過ごしましょう。

ペキニーズには、気をつけたい病気がいくつかあります。主な初期症状とあわせてご紹介しますので、普段と様子が違うと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

●椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは背骨の骨（脊椎）と骨の間にある椎間板（ついかんばん）というゼリー状のクッション成分が正常な位置から逸脱する病気です。飛び出た椎間板が、脊椎（せきつい）の中を通る太い神経である脊髄（せきずい）を圧迫し、痛みや麻痺などが生じます。主な原因として、加齢や外傷、激しい運動、遺伝などがあげられます。

腰を痛がる様子が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。進行すると、四肢に麻痺が出て「歩行困難になる」「排泄のコントロールができなくなる」などの症状があらわれます。

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●短頭種気道症候群（たんとうしゅきどうしょうこうぐん）

頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い“短頭種”という犬種に発症しやすい、呼吸器症状を特徴とする病気です。短頭種は先天的に鼻腔狭窄（びくうきょうさく）や軟口蓋過長（なんこうがいかちょう）、気管形成不全（きかんけいせいふぜん）などの呼吸器の異常が多く、これらが組み合わさった状態を“短頭種気道症候群（たんとうしゅきどうしょうこうぐん）”と呼びます。

症状が進行すると、失神発作や酸素不足によるチアノーゼの症状がでたり、最悪の場合、重篤な呼吸困難や熱中症により、命にかかわる可能性もあります。「異常な呼吸音」「呼吸がしづらそう」「いびきをかく」などの症状がある場合は、早めの受診を検討しましょう。

●熱中症

犬は人間のように汗で体温を下げられないため、体温調整が苦手です。特にペキニーズは短頭種のため体温調整がより難しく、被毛も豊富なことから熱中症になりやすいとされています。

初期症状は「元気がなくなる」「激しいあえぎ呼吸（パンティング）」「大量のよだれ」などです。進行すると「嘔吐や下痢」「歯茎が白くなる」「けいれん発作が起きる」などのおそれがあるため、熱中症の症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

■熱中症についてはこちらでも詳しく解説しています
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ペキニーズは賢く忠実な犬種ですが、しつけやお手入れなどで注意すべきポイントがあります。

●しつけは根気よく行う

ペキニーズは利口で順応性があり、吠えにくい犬種です。しかし頑固な一面があるため、しつけは気長に付き合ってください。一緒に暮らし始めたらすぐにしつけを始め、時間をかけて信頼関係をしっかり構築しましょう。

●日々のブラッシングと顔周りのお手入れ

ペキニーズは被毛が豊富なため、皮膚病になりやすい犬種です。また、顔のシワの汚れも放置すると皮膚病の原因になりかねません。日ごろから丁寧にブラッシングを行い、食事の後には濡れたタオルなどで口周りやシワの間をやさしく拭き取るなど、こまめなケアを心がけましょう。

■皮膚病についてはこちらで詳しくご紹介しています
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●熱中症対策は万全に

暑い夏は特に、熱中症対策を万全にしましょう。扇風機やエアコンで室内を涼しく保ち、「暑さ対策グッズを活用する」「凍らせたペットボトルなどを置いておく」といった工夫もおすすめです。

また、散歩はアスファルトの熱が冷めた涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。外出時にはこまめに水分補給をさせ、車内での留守番は絶対に避けてください。

●室内環境を整える

ペキニーズは足が短く、遺伝的に椎間板の変性が早いため、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。そのため、腰にできるだけ負担がかからないよう注意する必要があります。滑りやすい床にはカーペットやマットなどを敷き、足裏の毛は滑らないようにこまめにカットしましょう。

ペキニーズは椎間板ヘルニアになりやすいので、足腰の負担を減らすため床材に気を配ることは重要です。愛犬との暮らしに役立つ、DAIKENのペット用フローリングや建材をご紹介します。

●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮した戸建用床材です。（※1）
水濡れにも配慮されているので、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。床暖房やホットカーペットにも対応しているため、ペットも人間も快適に過ごせそうです。また、カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて好きな色を選べます。

●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ（147幅タイプ）』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ（147幅タイプ）』は、小型犬の歩きやすさや歩行時の沈み込み感に配慮したマンション用の防音床材です。（※1）
抗菌仕様ですり傷が付きにくく、汚れがとれやすい、ワックス掛けも不要といった特長があります。また、床の衝撃音をやわらげる防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
（※1）本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット（犬・猫）の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。

●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、カビの発生やダニの増殖を抑える機能を持った和紙畳です。（※2）
撥水性があるため汚れや水分が染み込みにくい、ペットの爪やおもちゃによる傷が付きにくいなどのメリットもあります。様々なカラーや柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。

●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は、手軽に畳を取り入れやすい床材です。（※2）
ラグを敷くような感覚でフローリングの上に置ける置き敷きタイプと、敷き込みタイプの2種類を展開しています。適度なクッション性があるので足腰にやさしく、汚れも落としやすいのが特長です。
（※2）機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

ペキニーズは暑さに弱いので、室内環境にも注意したいものです。室内での快適な暮らしをサポートするDAIKENの天井材や換気システムをご紹介します。

●消臭・調湿・吸音性能付きの天井材『クリアトーン12SⅡ』

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿気を吸収・放出する調湿天井材です。
湿度が高いときは空気中の湿気を吸収し、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気をはき出し、ペットも人間も過ごしやすい爽やかな空間をつくり出します。吸音性能もあわせ持っているので、吠え声などの音が響くのを抑えることができます。さらに、ペット臭の原因であるトリメチルアミンやアンモニアを吸着し、部屋のニオイを和らげる消臭機能もあります。

●新鮮な空気を住まい全体に循環『エアスマート全室換気タイプ』

DAIKENの『エアスマート全室換気タイプ』は、きれいな空気の給気と汚れた空気の排気を計画的に行う24時間換気システムです。
トイレ用や脱衣室用の排気ファンなら、トイレのニオイやペット臭などの様々な生活臭、カビの元になる湿気まで、効率よく排気でき、爽やかな住環境をつくりだします。さらに、居室換気タイプなら部屋と部屋をつなげずに計画排気ができるので、声が筒抜けになりません。

●エアコンの風を床下空間に送るシステム『ユカリラ』

DAIKENの『ユカリラ』は、「伝導」「対流」「ふく射」をバランスよく取り入れた、全空気式の床輻射冷暖房システムです。風が出ないので、冷暖房による風が苦手な愛犬にもやさしいのが特長です。また、冷たい空気が溜まりやすい床の近くでも、冷えすぎず穏やかな冷房で熱中症対策をサポートします。

今回は、ペキニーズの性格や寿命、カットの頻度、そして気をつけたい病気や飼い方について解説しました。ペキニーズはマイペースで人懐っこい犬種ですが、独立心が強く、頑固な一面もあります。一貫したしつけを行い、社会性を身につけさせることで、人も犬も安心して暮らせるようにしてあげたいですね。
また、元気で快適に暮らせるよう、生活環境を整え、健康的な毎日をサポートしていきましょう。

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