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フレンチブルドッグは、鼻ぺちゃな顔と愛嬌たっぷりの表情で多くの人々を魅了している犬種です。穏やかで人懐っこい性格や家庭犬として人気が高い一方、短頭種ならではの健康への配慮が必要です。今回は、フレンチブルドッグの基本情報から健康管理のポイント、そして快適な住環境を整えるためのおすすめ製品まで、詳しくご紹介します。
フレンチブルドッグの大きさ
フレンチブルドッグの体高は、オスが27〜35cm、メスは24〜32cmとされています。体重はオスが9〜14kg、メスは8〜13kg程度が一般的です。コンパクトながら筋肉質でがっしりとした体つきが特徴です。
出典:「フレンチ・ブルドッグ」 一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)
フレンチブルドッグの種類
フレンチブルドッグには大きく分けて、“アメリカタイプ”と“ヨーロッパタイプ”の2種類があります。
●アメリカタイプ
ずっしりとしたボディが特徴です。短い胴体に対して大きく丸い頭、ぱっちりとした大きな目を持ち、丸っこい見た目と相まってかわいらしい印象です。
●ヨーロッパタイプ
筋肉質なボディと、小さくて四角い頭が特徴です。スッキリとしたシルエットと合わせて、全体的にシャープな印象があります。
■フレンチブルドッグと同じ短頭犬の犬種はこちらでご紹介しています
・ライオンみたいな気品のある被毛 ペキニーズの性格や寿命、飼い方とは?
・しわしわの顔や垂れ耳がかわいい! パグの気になる体重や性格、寿命
フレンチブルドッグの性格

フレンチブルドッグは、基本的に陽気で天真爛漫な性格で、遊ぶことが大好きです。中でもアメリカタイプは穏やかで人懐っこく、甘えん坊な性格が多いとされています。一方、ヨーロッパタイプはアメリカタイプに比べておとなしく、慎重で落ち着いた性格の子が多いようです。
また、フレンチブルドッグは頑固でマイペースな一面もあるため、しつけは根気よく行う必要があるかもしれません。
フレンチブルドッグの寿命はどのくらい?
あるペット保険会社のデータによると、フレンチブルドッグの平均寿命は11.1歳となっています。全犬種の平均寿命の中ではやや短めの傾向にあります。
毎日の食事や健康管理はもちろん、定期的に健康診断を受けるなど、大切な愛犬の健康を意識して、楽しく充実した日々を過ごしましょう。
フレンチブルドッグの飼い方のポイント
フレンチブルドッグはもの覚えも良く飼いやすい犬種ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。特に、病気につながりやすい項目については毎日気をつけて観察しましょう。
●興奮を落ち着かせるトレーニングをする
フレンチブルドッグは活発ですが、そのぶん、興奮しやすい性格です。「おすわり」や「まて」などの適切なトレーニングで落ち着く習慣をつけましょう。短時間のトレーニングを繰り返すことで、指示を理解しやすくなります。
●熱中症対策をしっかりと
マズルが短いフレンチブルドッグは熱が体内にこもりやすく、発散しにくいという身体的特徴を持っています。夏は空調などによる温度管理を徹底し、散歩は比較的涼しい早朝や夕方に出かけるなどの配慮が必要です。
■熱中症や夏バテ、暑さ対策についてはこちらでも詳しく解説しています
・犬の熱中症に注意! 初期症状は? 熱中症対策は? 今年も猛暑がやってくる
・暑い日は犬も夏バテになる? 症状や対策、熱中症との違いも解説
・犬の暑さ対策グッズで猛暑を賢く乗り切ろう! 室内・散歩別でグッズを解説!
●こまめに皮膚の汚れをお手入れする
しわの多い顔や体の部分には汚れが溜まりやすく、放置すると皮膚トラブルの原因になります。定期的な拭き取りやシャンプーなどで、皮膚を清潔に保ちましょう。
●肥満に注意
フレンチブルドッグは食欲が旺盛なため、肥満には注意が必要です。飼い主が食事をきちんと管理して適切なお散歩を心がけるなど、体重管理が大切です。おやつの与えすぎにも注意しましょう。
フレンチブルドッグの注意すべき病気やケガ

続いて、フレンチブルドッグがかかりやすいとされている病気についてご紹介します。体調管理のポイントを把握し、健康に関する知識を深めましょう。
●短頭種気道症候群
フレンチブルドッグのように、マズルが短い犬は“短頭種(たんとうしゅ)”と呼ばれます。短頭種は、鼻腔が狭く、軟口蓋(なんこうがい)が長いため、空気の流れが悪くなりがちです。そのため、呼吸がしにくくなって引き起こされる症状を“短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)”といいます。
いびきをはじめ、“ガーガー”“グーグー”という呼吸音が目立つようになります。特に運動時や興奮時は症状が出やすいため注意しましょう。
●熱中症
フレンチブルドッグのような短頭種は体温調節が苦手なので、体内の熱をうまく排出できません。そのため、熱中症になりやすいとされています。特に、夏場の高温多湿な環境には注意しましょう。「エアコンなどで涼しい環境を整える」「常に水を用意して、散歩は早朝か夕方以降に行く」など、気をつけることが大切です。
●皮膚病
フレンチブルドッグは顔や体にしわが多いので、汚れや皮脂などが溜まりやすい犬種です。皮膚がデリケートなので、アレルギーやアトピーになりやすいとされています。皮膚病の対策には「こまめなシャンプー」や「皮膚のしわのお手入れ」「過度な湿気を避ける」ことが重要です。
■皮膚病についてはこちらでも詳しく解説しています
・かゆがるサインや赤い皮膚に注意! 犬の皮膚病の種類や原因とは?
●椎間板ヘルニア
各脊椎の間には、“椎間板”と呼ばれるクッションの役割を果たす軟骨が存在します。フレンチブルドッグは生まれつき軟骨の形成異常を持つため、椎間板が変性しやすく、椎間板ヘルニアになりやすいのが特徴です。
椎間板の変形により脊髄が圧迫されると、痛みや歩行異常が見られるようになります。さらに、進行すると麻痺や排泄障害などを引き起こすおそれがあるため、早期の受診が必要です。
■椎間板ヘルニアについてはこちらでも詳しく解説しています
・歩き方や姿勢に要注意! 犬の椎間板ヘルニアの初期症状や予防とは?
DAIKENでは、フレンチブルドッグとの暮らしに役立つアイテムを展開しています。今回は、小型犬の足腰への負担に配慮した、DAIKENのペットにやさしいフローリング材と、ペットにおすすめの建材をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮したペット用床材です。(※1)
水濡れにも配慮されているので、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。さらに、カラーバリエーションも豊富で、インテリアに合わせて好きな色を選ぶことができます。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさや歩行時の沈み込み感に配慮したマンション用の防音床材です。(※1)
抗菌仕様ですり傷が付きにくく、汚れがとれやすい、ワックス掛けも不要といった特長があります。また、床の衝撃音をやわらげる防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、畳表・畳床ともに高温熱処理滅菌済みの和紙畳(※2)で、カビの発生やダニの増殖を抑えます。
畳敷きの部屋では、ペットの爪やおもちゃによる傷が気になりますが、『ダイケン畳 健やかくん』は、ささくれや傷が付きにくく、美しさをキープします。様々な色や柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は畳の暮らしを簡単に取り入れられる床材で、フローリングの上に置くだけの置き敷きタイプと、敷き込みタイプがあります。(※2)
ペット(小型犬)の爪やおもちゃによる傷が付きにくい、汚れも落としやすいなどペットにも人にも嬉しい機能が満載です。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
フレンチブルドッグを飼っている方におすすめの天井材・換気システム
フレンチブルドッグは暑さや湿気に弱いため、特に高温多湿な環境にならないよう意識しましょう。ここでは、DAIKENのペット用天井材・換気システムをご紹介します
●消臭・調湿・吸音性能付きの天井材『クリアトーン12SⅡ』

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿度をさわやかに調整してくれる調湿性能や、消臭性能を持った住宅向け天井材です。
ペット臭の原因であるトリメチルアミンやアンモニアを吸着し、ペットやペットトイレの気になるニオイを抑えます。吸音性能もあわせ持っているので、吠え声などの音が響くのを抑えることができます。
●新鮮な空気を住まい全体に循環『エアスマート全室換気タイプ』

愛犬が快適に過ごせるように換気も大切です。DAIKENの『エアスマート全室換気タイプ』は、きれいな空気の給気と汚れた空気の排気を計画的に行う24時間換気システムです。
室内の空気を効率的に入れ替えることで、汚れた空気を室内から排出し、常に清潔な空気を住まい全体に循環させます。
●エアコンの風を床下空間に送るシステム『ユカリラ』

DAIKENの『ユカリラ』は、“伝導” “対流” “ふく射”をバランスよく取り入れた全空気式の床輻射冷暖房システムです。エアコンから風が出ないので、冷暖房による風が苦手な愛犬にもやさしいのが特長です。
また、一般的にドアを閉めることで冷暖房の効きが良くなりますが、『ユカリラ』は、「伝導」「対流」「ふく射」をバランスよく取り入れた、全空気式の床輻射冷暖房システムです。強い風が直接体に当たらないため、冷暖房による風が苦手な愛犬にストレスを与えにくいのが特長です。床から優しく冷気・暖気を吹き出すことで、床面から2メートルくらいの活動エリアを優先的かつ均一に冷暖房することが可能なため、温度ムラによる不快感も少なくします。

犬の散歩は運動不足やストレス解消、そしてコミュニケーションを取りながら信頼関係を深める大切な時間です。適切な散歩時間は小型犬・中型犬・大型犬・シニア犬で異なるので、愛犬の状況に合わせて様子を見ながら調節しましょう。
また、ビニール袋・水・トイレグッズなど、必要な散歩グッズをお散歩バッグに整理して持ち歩くと便利です。安全・快適な散歩のため、周囲への配慮を忘れず、帰宅後は足や被毛のお手入れもしっかり行ってください。
■あわせて読みたい
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執筆者
増山綾乃 (ますやま あやの)
北海道大学獣医学部共同獣医学課程 修了。
一次診療施設にて4年間勤務ののち、米国Purdue大学にて客員研究員として勤務。現在はカナダSaskatchewan大学にて獣医師として勤務。保有資格:獣医師免許
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