目次
日本には飼い主のいない保護犬が何万匹もいるといわれています。こうした犬を引き取って家族の一員として迎え入れたいと考えていても、「保護犬とはどのような犬か」「保護犬を引き取るための機関や団体が分からない」という方もいるのではないでしょうか。
今回は、保護犬の特徴や引き取り方、保護犬カフェについて解説します。また、保護犬と暮らす際の快適な住まいづくりにおすすめの製品もあわせてご紹介します。
保護犬とはどのような犬?
保護犬とは、様々な理由で動物愛護相談センターや保健所、民間の動物愛護団体などに保護された、行き場のない犬を指します。保護犬は、年齢や体のサイズ、犬種も様々です。人懐っこかったり、臆病だったりと、いろいろな性格の犬がいます。
保護犬の引き取り方法とは?
保護犬を引き取るにはいくつかの方法があります。ここでは、主な引き取り方法をご紹介します。
●保健所など行政機関から引き取る
自治体の保健所や動物愛護センターから、保護されている保護犬を引き取る方法があります。保護犬の引き取りには年齢制限や家族全員の同意、居住環境、そして避妊・去勢手術の実施など、譲渡条件が設けられていることがほとんどです。条件や手続きは自治体によって異なるため、事前にお住まいの自治体に確認しましょう。
●動物愛護団体の譲渡会に参加する
譲渡会とは、動物愛護団体が保護犬の里親を探すために開催するイベントです。会場では保護犬と触れ合える場合もあるので、相性を確認できるのがメリットです。ただし、面談や講習会を受けていないと譲渡会に参加できない場合もあるため、事前に参加条件を確認しておきましょう。
●里親募集サイトで引き取る
里親募集サイトは、NPO法人や動物の保護活動を行うボランティア団体が運営しています。里親のマッチングを目的としたサイトで、保護犬の写真やプロフィールを公開しているため、気になる保護犬がいたら問い合わせてみましょう。その後、保護犬との面会や審査を経て譲渡の手続きが進められますが、環境確認のため家庭訪問を求められる場合もあります。
一方、個人が里親募集をしているケースについては、トラブルを避けるために条件面を十分に確認し、慎重に進める必要があります。
保護犬の里親になるメリット

新たに犬との生活をはじめる際、ペットショップやブリーダーから迎える方法もありますが、保護犬を引き取るという選択肢もあります。保護犬を迎えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、保護犬の里親になるメリットを解説します。
●行き場のない犬を救える
保護犬の里親になると、行き場のない犬を救うことにつながります。愛情に包まれ、幸せになっていく保護犬の姿を見守るのは、里親にとって大きな喜びです。
●成犬を迎えられる
保護犬は子犬より成犬のほうが多い傾向にあります。子犬は成長後の大きさや、どのような性格になるのかなど予測しづらい部分もありますが、成犬はある程度の性格やサイズを確認できるため、自分の家族と相性の良い犬を選びやすいといえます。
また、子犬はしつけに時間がかかることもありますが、成犬であれば落ち着きのある保護犬もいるため、根気よくしつける必要が少なく一緒に暮らしはじめられます。
保護犬の里親になる前に準備しておきたいこと
ここでは、保護犬の里親になる前に準備しておきたいことをご紹介します。
●保護犬を迎える前に必要なものを揃える
初めて犬を飼う場合、保護犬を迎える際は、事前に必要なものを揃えたり、生活環境を整えたりすることが大切です。以下を参考に、準備を進めておきましょう。
・食器と水入れ
・フード・おやつ(これまで食べていたフードと同じものを用意)
・犬のサイズに合ったハウス(クレート・ケージ・サークル)
・トイレトレー、トイレシート
・首輪・ハーネス
・散歩用リード
・迷子札
フードは、引き取り元で与えられていたフードを指定される場合があります。最低限の備品を揃えたら、保護犬を迎えた後に適宜足りないものを用意していくとよいでしょう。
●トライアルで相性を確認する
保護犬を迎え入れる際、行政機関や動物愛護団体ではトライアル期間を設けている場合があります。初めて犬と暮らす方や、すでに愛犬がいるときなども、相性や家での生活の様子を確認できるため、無理なく迎えられるでしょう。
保護犬を引き取る際の注意点
保護犬を引き取る際は、健康状態や経歴を十分に確認する必要があります。里親になる前に犬の情報を正しく把握しておくと、健康管理やしつけの準備がしやすくなり、飼い主と犬との間に良い信頼関係が築けるでしょう。
また、トライアル期間がある場合でも犬にとって慣れない環境はストレスとなる可能性があります。落ち着ける場所を用意するなど、新しい生活にスムーズに慣らしてあげることが大切です。環境に慣れるまでは、食事の状況やストレスを抱えていないかなどを見守っていきましょう。
保護犬カフェで引き取る方法もおすすめ
保護犬は“保護犬カフェ”から引き取ることもできます。保護犬カフェとは、ドリンクやスイーツを楽しみながらお店にいる保護犬たちと触れ合えるカフェのことです。引き取りを希望する保護犬がいる場合、譲渡の申し込みができます。ただし、誰でも里親になれるわけではなく、団体ごとに条件が異なります。
また、収益の一部を保護活動に充てているお店もあるため、保護犬カフェに遊びに行くだけでも保護活動を支援することができます。さらに、保護犬カフェを利用しても保護犬の引き取り義務は発生しないので、触れ合うだけの利用も可能です。保護犬と触れ合う体験をしてみたい方は、1度訪れてみてはいかがでしょうか。
DAIKENのペットにやさしいフローリング・天井材
DAIKENでは、愛犬との快適な暮らしのための製品をラインアップしています。その中からおすすめの床材や天井材をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアV』

『ワンラブフロアV』は、小型犬の歩きやすさに配慮し、足腰のことを考えてつくられたペット用床材です。(※1)
引っかき傷が付きにくい・目立ちにくいという特長があり、水濡れにも配慮しています。汚れたらさっと拭き取って掃除することができ、ワックスも必要ないのでお手入れが簡単です。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさと歩行時の沈み込み感に配慮した、マンション用の床材です。(※1)
こちらの製品もよだれやおしっこなどに強くお手入れが簡単で、引っかき傷やおもちゃによる傷にも強い床材です。また、床の衝撃音をやわらげる防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

畳の部屋で犬を飼いたいという方は、和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』を検討してはいかがでしょうか。(※2)
カビの発生やダニの増殖を抑える抗菌仕様で、快適に過ごすことができます。小型犬の爪やおもちゃによる傷が付きにくい、撥水性があるので水分や汚れが染み込みにくいなど、ペットとの暮らしに役立つ機能が満載です。さらに、カラーバリエーションが豊富なので、畳をインテリアとして取り入れても楽しめます。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』がおすすめです。(※2)
フローリングの上に置くだけの置き敷きタイプと、フローリングと段差なく組み合わせられる敷き込みタイプがあります。「変色しにくい」「水や汚れに強くお手入れしやすい」「小型犬などの爪やおもちゃによる傷が付きにくい」「カビの発生やダニの増殖を抑える」などの機能を持っており、カラー展開も豊富なので、置き敷きタイプをラグ代わりに取り入れてみるのはいかがでしょうか。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
●消臭・調湿・吸音性能付きの天井材『クリアトーン12SⅡ』

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、調湿性能により、室内を心地よい湿度に保ち、さわやかな空気にする天井材です。さらに吸音性能や消臭性能もあわせ持ち、気になるペットのニオイや犬の吠え声、生活音の響きを抑えます。

保護犬は、保健所や動物愛護センターといった行政機関、動物愛護団体の譲渡会、里親募集サイト、保護犬カフェなどを通じて引き取ることができます。引き取る際には、団体ごとに様々な条件や審査が設けられていますので、事前にしっかりと確認しましょう。保護犬を新しい家族として迎え入れることで、大切な命を見守りながら、笑顔に満ちた日々を過ごしてみませんか。
-
執筆者
伊藤悦子 (いとう えつこ)
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身
ペット栄養学会・動物医療発明研究会
動物が大好きで、セキセイインコや文鳥、モルモットのほか、犬5頭や猫7頭の飼育経験あり。ペットと飼い主様の幸せのために記事の執筆を行っている。保有資格:ペット栄養管理士 家畜人工授精師(牛)など
おすすめ記事
-
2025.03.25
-
2025.03.25
-
2025.04.18
-
2025.05.20