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目次
「迫力ある映像やゲームを楽しめる大画面のシアタールームを自宅に導入したい」と考えてはいるものの、何から揃えればいいのか、予算はどれぐらい必要なのかわからず導入を迷っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、ホームシアターの魅力とシアタールームをつくる場合に必要な機器や予算について詳しく解説します。また、シアタールームづくりに役立つDAIKENの「ホームシアターPLAN」もあわせてご紹介します。
映画や音楽、スポーツも! ルームシアターで臨場感を味わう

シアタールームは映画館のような臨場感を再現できるように音響・映像機器を設置した専用空間です。大画面テレビやスクリーン、高品質なサウンドシステムなどを備え、映画鑑賞はもちろん、音楽ライブやスポーツ観戦、ゲームなども楽しめます。
シアタールームが注目されるようになった背景には、近年のサブスクリプション型動画配信の普及があります。コロナ禍による自粛期間中に自宅でネット配信の映画やドラマを観た経験から「もっと迫力のある大画面で観られたら……」と思った方もいるでしょう。
最近のシアタールームは、以前より手頃な予算でつくれるようになりました。音響設備以外にも間取りやインテリアを工夫することで、限られたスペースでも充実した鑑賞環境を実現できるため、じわじわと人気が高まっているようです。
シアタールームの魅力と注意点

シアタールームづくりを計画するにあたっては、その魅力だけでなく注意点も知っておきたいところです。メリット・デメリットを確認したうえでプランを立てましょう。
シアタールームの魅力
シアタールームの魅力はなんといっても圧倒的な臨場感です。大型スクリーンと家庭用プロジェクター、サウンドバーを活用することで、パソコンや一般的な家庭用テレビでは再現できない高品質で迫力満点の映像や音声を楽しめます。映画ファンや音楽好きにはたまらない空間となるでしょう。
シアタールームがあればチケットを購入したり、決まった時間に映画館やコンサート会場まで行ったりする必要もないので、いつでも好きな時間にリラックスして作品を鑑賞できます。また、パーティールームとしてゲームやカラオケ、イベントを楽しむことも可能です。
シアタールームの注意点
シアタールームには、大型のテレビやスクリーンなどを設置します。スクリーンからソファまでの距離や角度が快適性や没入感を左右するため、配置を変えられるように工夫することも必要です。こうした点を考慮すると、シアタールームにはある程度の広さを確保できる部屋が適しているでしょう。
防音対策や遮光対策の設備も必須であるため、通常より多めの費用が発生する点にも注意が必要です。
6畳でもできる? 広さに合うスクリーンの大きさは?
シアタールームはある程度の広さが必要ですが、6畳の部屋でも十分につくることができます。
必要なのは広さに合ったスクリーンを選ぶことです。6畳なら80~100インチ程度、8畳や10畳などの広い空間になると120インチ以上のスクリーンが一般的ですが、部屋全体の形状や壁面の広さ・位置によって設置するスクリーンのサイズは異なります。スクリーンから適切な距離を保てるよう計画しましょう。
なお、プロジェクターを活用した簡易なシアタールームなら、ロフトやスキップフロアなどの限られたスペースでもつくれます。
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シアタールーム設備

スクリーン以外で、シアタールームづくりに必要な設備の選び方と、映像を楽しむためのポイントをご紹介します。
部屋の広さに合った大型テレビやプロジェクター
前述したように、必要なのは部屋の広さに合った画面です。大型テレビやスクリーン、場合によってはプロジェクター専用の壁紙や白い壁紙をスクリーン代わりに活用することもできます。
スクリーンとともに必要となるのが、映像を投影するプロジェクターです。プロジェクターには、天井に固定するタイプや卓置き(据え置き)タイプ、持ち運べるタイプがあります。映像を映すために最適な投影距離は機種ごとに決まっており、100インチの画面に映す際は2.5~3mの距離が必要です。部屋の広さと投影したい画面のサイズを確認してから選びましょう。
HDMIで接続するのが一般的ですが、Wi-Fiに対応した機種なら配線が不要なので、設置場所の自由度が高くなります。
臨場感のある音響システム
シアタールームの音響環境は、鑑賞体験を左右する重要な要素です。サウンドバーなどのホームシアターシステムを活用し、立体的で臨場感のある音響を実現しましょう。5.1chや7.1chに対応したスピーカーセットを配置すれば、前後左右から包み込まれるようなサウンドを楽しめます。
スピーカーの配置場所や角度は視聴ポジションを中心に音が集まるよう調整すると効果的です。壁に音響パネルを設置すると音の反響を抑えてよりクリアなサウンドが楽しめます。
部屋の防音と遮光対策
シアタールームを快適に利用するためには、防音対策は欠かせません。外部への音漏れを防ぐには防音ドアや吸音材、遮音カーテンの導入や壁・天井の防音パネル施工が効果的です。
さらに、映像を鮮明に楽しむための遮光対策も必要です。遮光カーテンや窓枠より幅の広いブラインドなどを活用し、光が入り込まないように工夫しましょう。映像のコントラストが上がり、より迫力のある映像が楽しめます。
快適に過ごすためのインテリア
シアタールームでは長時間過ごすことが多いので、よりリラックスできるインテリアを採用するのがおすすめです。例えば、疲れにくい姿勢で鑑賞できるリクライニングチェアやソファなどを配置してみましょう。
光源が直接見えない照明や間接照明を取り入れると、劇場のような落ち着いた雰囲気をつくり出せます。
カーペットやラグは床に反射する音の反響を抑えられます。ほかにもリモコンや周辺機器を整理整頓できる収納スペースがあると便利です。
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自宅にルームシアターを設置する際の費用の目安

自宅にシアタールームを設置する際に気になる費用について見ていきましょう。ここで紹介する相場や費用はあくまでも目安であり、実際の価格とは異なる場合があります。詳しい見積もりについては、各メーカーにお問い合わせください。
一般的な予算の目安は?
防音対策や音響設備などを含めると、6畳間で200~300万円が相場とされています。使用する機器や内装のグレード、部屋の大きさによっても費用はかなり変動します。
低予算からでも可能! 初めてのルームシアター
シアタールームの使用頻度があまり高くなさそうなら、まずは低予算のセットから始めてみるのもよいかもしれません。プロジェクターと簡易スクリーン、サウンドバーなどの基本的な機器だけなら、3万円程度から揃えることができます。
防音・遮光対策も、遮光カーテンや後付けの吸音パネルを利用すれば、費用を抑えつつ快適な視聴環境を整えられるでしょう。
広さも設備も本格的なシアタールームの予算は?
本格的な設備を導入すると、予算は高額になります。高品質なプロジェクターや音響システム、防音施工、専用のシアターシートなどを導入すると、500万円以上の費用がかかるケースも珍しくありません。また、部屋の広さや形状に合わせたカスタマイズが必要となるため、専門家への相談や詳細なプランニングは必須です。
セットプランを利用する方法も
シアタールームづくりでは、メーカーや施工会社が提供するセットプランを利用する方法もあります。セットプランには防音施工や音響設備、内装デザインなどが一括提供されており、個別に購入・手配するより効率的でコストパフォーマンスも高い場合が多いようです。
さらに、専門家のアドバイスを受けながら進められるため、初めての方でも安心して導入できます。
なお、上記は一般的な目安であり、実際の費用は個々の条件や選択によって異なります。
詳細な見積もりやプランニングについては、各メーカーや施工会社に直接問い合わせることをおすすめします。
シアタールームをトータルで設計 DAIKENの「ホームシアターPLAN」
DAIKENの「ホームシアターPLAN」は、シアタールームの音響を堪能できる防音室です。防音レベルに応じた2つのプランを提供しており、使用する環境や音の特性に応じた選択が可能です。
いつもの部屋で本格サウンドを楽しめる「PLAN01 ホームシアター」

「PLAN01 ホームシアター」は、家の中で手軽に本格的なサウンド体験を楽しむためのスタンダードなプランです。特別な部屋を設けることなく、いつものリビングルームやダイニングルームなどで豊かな音響を実現します。
天井と壁、床には遮音性・吸音性にすぐれた建材を使い、防音ドアなども装備されているプランで、DAIKEN独自の防音グレードは「スタンダード防音★★」です。シアタールーム内の音源が90dBの場合、40db低減するので室外への音漏れは50dB程度に抑えられます。

映画館のような迫力を楽しめる「PLAN02 ホームシアター」

「PLAN02 ホームシアター」は、映画館のような迫力のある映像と音を楽しめる「プレミアム防音★★★」のプランです。高性能な音響機器とシアター専用の防音対策を組み合わせることで、音質・音響の臨場感が格段に向上します。
より高性能な建材の採用により、シアタールーム内の音源が90dBの場合、室外への音漏れを40dBに抑えられ、映画のほか楽器練習なども楽しめるプランです。
まとめ
自宅にシアタールームを設置すると、映画や音楽鑑賞の時間は格段にグレードアップします。導入しやすい機器や機材も増えているので、まずは大画面で映像を視聴する楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。
さらには内装材や建材にこだわった、より上質な空間を計画するのもよいでしょう。DAIKENの「PLAN ホームシアター」をはじめ、予算や希望する仕上がりに応じたシアタールームを検討してみてください。
DAIKENでは、不定期ですが各ショールームにて防音相談会を実施しています。防音相談会の情報は、下記URLショールームのトップページ内「ショールームからのお知らせ」にてご確認ください。
⇒「DAIKEN ショールーム」
百聞は一見にしかず、実際に防音室を体感してみてはいかがでしょうか。全国各地にございます、DAIKENショールームの防音室へ、事前にご予約のうえぜひお越しください。
⇒「DAIKEN 防音を体感できるショールーム」
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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