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2025-09-19

シンボルツリーのおすすめは? 常緑樹ならお手入れも簡単! 虫が付かないものはどれ?

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

家づくりをする際に、シンボルツリーを植えるかどうか悩まれる方もいるかと思います。そもそも、シンボルツリーにはどのような役割があるのでしょうか。
そこで今回は、シンボルツリーの役割と選び方、管理しやすいおすすめの樹種を解説し、さらにシンボルツリーをより美しく見せるDAIKEN製品をご紹介します。

シンボルツリーとは

シンボルツリー

シンボルツリーとは、施設や家の象徴となる木のことを指します。
家の象徴となるシンボルツリーは、住まいに個性と豊かさをもたらしてくれる存在です。家にぴったりのシンボルツリーがあれば、帰宅して目にするたびに「自分の家に帰ってきた」という安らぎとぬくもりを感じられるでしょう。知人に自宅の場所を教える際にも、シンボルツリーは目印となります。
子どもが生まれた記念にシンボルツリーを植えれば一緒に成長していく過程を楽しめますし、家を建てた記念に植えれば家族の時間を一緒に紡いでいけます。

住宅の庭に設置されるシンボルツリーにも、次のような効果を期待できます。

・家の象徴として印象を引き立てる
・プライバシーの保護を助ける
・日よけ、風よけになる
・家に心地良さをプラスする
・四季の移ろいを感じられる

シンボルとなる木があることで、家の外観にアクセントが加わり、洗練された住まいの演出にもつながります。また、外部からの視線を遮ってプライバシーを保護したり直射日光や風をやわらげたりと、家の快適性にも役立ちます。

なお、シンボルツリーは自治体の地域景観形成や地域の緑化においても重要視されることがあります。大きな公園などで、中心に立派な樹木があり、利用者がその周りで様々な活動を楽しんでいる光景は珍しくありません。

シンボルツリーは名前のとおり、建物や地域の象徴となり、人々にその場所の印象と安心感を与える存在なのです。

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家づくりにおけるシンボルツリー選びのポイント

シンボルツリー

シンボルツリーは、その家に適した種類の木を選ぶ必要があります。シンボルツリーを選ぶ際にどんな点に注意すればよいでしょうか。4つのポイントをご紹介します。

① 生育環境に合う樹種を選ぶ

シンボルツリーを育てるには、植える場所の日当たりや風通し、気温、湿度といった生育条件に合う樹種を選ぶことが重要です。植物には、冬の寒さに耐えられる、日陰でも育ちやすい、害虫に耐性がある、枝がしなやかで強風に強いなど様々な特徴があります。自宅の庭の環境で無理なく育つ樹種を選びましょう。

② 生長後のサイズを確認しておく

樹種によって生長のスピード、生長後の大きさは異なります。大きくなりすぎるとエクステリアのデザイン性に影響があるうえ、敷地から枝がはみ出てしまいご近所トラブルに発展するケースもあります。生長後の樹高や枝の広がりを想定し、敷地や建物とのバランスを確認しておきましょう。また、定期的な剪定も必要となります。

③ お手入れのしやすさをチェックする

樹木の美しさを維持し、木を元気に保つには日々のお世話が必要です。管理に手のかかる樹種を選んでしまうとお手入れが負担になり、美しい状態を保ちにくくなります。特に園芸に慣れていない方や忙しい方は、水やりや剪定の頻度、落ち葉の量、害虫耐性などを確認し、比較的楽に管理できる樹種を選びましょう。

④ 虫が付きにくい樹種を選ぶ

せっかくのシンボルツリーも、虫が付くと葉が変色したり落ちてしまったり、付いた虫が近隣に迷惑をかけてしまうかもしれません。庭をくつろげる場所にするためにも、できるだけ虫が付きにくい樹種を選びましょう。

常緑樹と落葉樹のどちらが良い?

樹木には、1年を通して葉が生い茂る常緑樹と、季節によって葉を落とす落葉樹があります。シンボルツリーとして自宅にはどちらが向いているか、それぞれのメリット・デメリットを確認しながら理想の木を選んでみましょう。

常緑樹のメリット・デメリット

シンボルツリー

【メリット】
・1年を通して葉を楽しめる
・プライバシーの確保や日よけ・風よけとして機能しやすい
・落ち葉を掃除する手間が比較的少ない

【デメリット】
・枝葉が密になりやすく定期的な剪定が必要
・生長が早い品種などお手入れが大変なケースもある

落葉樹のメリット・デメリット

シンボルツリー

【メリット】
・季節の変化を楽しめる
・夏は日陰、冬は日当たりを確保できる

【デメリット】
・落ち葉の掃除が必要
・冬場は葉がなくなり、プライバシー保護や風よけとして機能的な役割を期待できない

1年を通して葉を楽しみたいなら常緑樹、四季を楽しむなら落葉樹がおすすめ

常緑樹は1年を通して葉を楽しめるので、植物の管理に慣れていない方は常緑樹が向いているかもしれません。一方、落ち葉掃除などの手間はかかるものの、紅葉や落葉といった四季折々の変化を楽しみたい方には落葉樹がおすすめです。

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シンボルツリーにおすすめ 虫が付きにくい常緑樹

ここでは比較的虫が付きにくく、管理がしやすい常緑樹を4種類ご紹介します。

シマトネリコ

シンボルツリー

シマトネリコは、繊細な葉が涼しげな印象を与える人気樹種です。病害虫に強く、耐寒性・耐陰性も高い特徴があり、5月から7月頃には小さな花も楽しめます。1~2年でかなり大きくなるので適度な剪定は必要なものの、管理は比較的簡単です。スマートなシルエットがモダンテイストの住宅にマッチします。

オリーブ

シンボルツリー

爽やかなシルバーグリーンの葉を持つオリーブは、スッキリとしたおしゃれな雰囲気を演出します。枝が横に広く出やすいので、休眠期の2~3月ごろに剪定を行いましょう。単独では自家受粉しにくいため、別種のオリーブを周囲で一緒に育てると実を楽しめる場合もあります。

常緑ヤマボウシ

シンボルツリー

日本原産のヤマボウシは落葉樹ですが、シンボルツリーにするなら1年中グリーンを楽しめる中国原産の“常緑ヤマボウシ”もおすすめです。夏には白い花が咲き、秋には赤い実がなり、冬も葉が完全に落ちることはないといった感じで、常緑樹でありながら四季の移ろいを感じられる珍しい樹木です。

ゲッケイジュ(月桂樹)

シンボルツリー

ゲッケイジュは光沢のある濃い緑色の葉を持ち、乾燥させた葉はローリエとして料理の香り付けなどに使われます。この特有の香りのおかげで、あまり虫が寄り付きません。生育旺盛な樹種のため、3~4月頃や10~11月頃を目処として必要に応じた剪定をしましょう。

虫が付く前の対策と虫が付いてしまったときの対処法

これらの木は、あくまで虫が比較的付きにくい樹種であり、まったく虫が付かないわけではありません。日当たり・風通しの良い場所に植え、定期的に様子をみましょう。葉に変色が見られたり、虫が発生した場合は、虫に応じた薬剤で駆除するか、専門会社に相談することをおすすめします。

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シンボルツリー

庭に植えるシンボルツリーは、住まいとの調和も考えて選びましょう。
DAIKENでは住まいと外とのつながりを演出する建材も数多く取り揃えています。例えば『ダイライト軒天30』と『ダイライト軒天45』は、軽量で火に強く、すぐれた耐久性が特長の軒天井材です。
デザイン性にすぐれた木目シート張り仕様が用意されているので、シンボルツリーやグリーンと調和し、住まいをより美しく見せてくれます。

まとめ

暮らしに彩りを添えるシンボルツリーは、家の印象をアップさせ、住む人に癒やしと安心感を与えてくれるでしょう。またプライバシー保護や日よけ・風よけなど、機能面でも生活を豊かにしてくれます。

一方、樹木には適切なメンテナンスも必要です。虫の付きにくさやお手入れのしやすさ、園芸スキルや時間のゆとりに合わせて適切な樹種を選び、自然の緑に癒される暮らしを始めましょう。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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