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2025-06-23

パキラの育て方 観葉植物を室内で育てる方法と環境にやさしいエコ基材採用のフローリング

インテリアのアクセントとしても人気の観葉植物“パキラ”は比較的育てやすく、日々の暮らしに初めてグリーンを取り入れる方におすすめの植物です。しかし、比較的丈夫で生命力が強く育てやすいといっても、生きている植物を育てることに不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
今回は、パキラに関する基本的な知識から室内で育てる方法まで、パキラのある生活を楽しむために必要な情報をお伝えします。グリーンで部屋に彩りを添えたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

インテリアにおすすめの観葉植物 パキラとは

パキラは、土を使わない水耕栽培(ハイドロカルチャー)でも人気のある観葉植物です。土の代わりにハイドロボールやゼオライトを使った高さ10cmほどのミニプランツや、1~2m前後の鉢植えが広く親しまれていますが、原産地である中南米の熱帯地域では10~20mにもなる高木です。

暑さや乾燥に比較的強く、室内など日陰でも育つので、インテリアとして初めてグリーンを取り入れる方におすすめの観葉植物です。

パキラの花言葉

パキラの花言葉は“快活”や“勝利”で、ポジティブなイメージがあります。また、マネーツリーとも呼ばれており、開店祝いや開業祝いの贈り物として人気です。

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室内におけるパキラの育て方

室内でパキラを育てる際の一般的なポイントを解説します。置く場所の環境や大きさなどによっても異なるため、ご自宅に適した育て方については購入前に専門家のアドバイスを受けてください。

日当たり

パキラは原産地が熱帯地域であり、日光を好む植物です。しかし、強い直射日光は葉焼けを起こしてしまうため、レースカーテンなどで日差しをやわらげましょう。

日陰でも育てられますが、徒長(※)により樹形が崩れてしまうことがあります。やわらかな光が当たる風通しの良い場所に置くのが理想ですが、日陰にしか置けない場合は、2~3日に1度、日当たりの良い場所に移動させて健やかな生長を助けましょう。
(※)徒長(とちょう)とは、茎や枝が細くひょろひょろと間延びしてしまう状態をいい、害虫や暑さ寒さに対する十分な抵抗力がなくなるなど植物の生育に悪影響を及ぼします。

水やり

水やりの基本は、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えることです。土の表面が薄茶色になってきたら鉢底から水が出てくるまで水をあげましょう。根腐れなどの原因になるため、鉢の受け皿に流れ出た水は捨ててください。

春から秋はパキラの生育期です。土の乾き具合をこまめに確認し、乾いていたら水やりをします。一方、冬場は水の溜まった状態が続くと根腐れの原因になるため、土の表面が乾いてから3日ほど空けて水やりをします。また、冷たい水は根に負担をかけてしまうので、20℃程度の常温にしましょう。

肥料

パキラを大きく育てたい場合は、生育期の前半に当たる春から夏にかけて市販の観葉植物用肥料を使いましょう。粒状のものと液体タイプのどちらも使用できますが、製品の用法・用量を守って使うことが大切です。

剪定・挿し木

剪定は6~8月の生育期に行います。剪定後の樹形をイメージし、幹の下のほうに生えている不要な枝を剪定ばさみで付け根から切り落としましょう。さらに上部に飛び出している枝を節(生長点)の少し上でカットします。
葉が密集している部分や、枯れて葉が落ちそうな枝などを切り落とすのがポイントです。

パキラは生長が早いので、そのままにしておくと樹形が崩れたり、葉が密集して風通しが悪くなり害虫の寄生につながる場合もあるため、定期的な剪定作業が必要です。剪定で切り落とした枝はバーミキュライトなどの土を使ったり、水耕栽培にしたりして挿し木にすると再度楽しめます。

植え替え

鉢の中で根が育ちすぎると土の通気性や水はけが悪くなる“根づまり”を起こしてしまいます。そのため、小さなものは1年に1回、大きなものは2年に1回程度の植え替えが必要です。水が土に吸収されにくい場合や、土の表面や鉢の底から根が出ている場合は植え替えましょう。

植え替えは生育期の春から夏の間が適しています。この時期は根の発育が良い時期なので、植え替えのダメージを受けてもすばやく回復します。植え替えの際は新しい観葉植物用の培養土を使いましょう。

パキラを大きく育てたい場合は、ワンサイズ大きい鉢に植え替えましょう。その際に鉢が大きすぎると根の吸水が間に合わず、根腐れにつながるので注意が必要です。

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室内にパキラを飾る おすすめの場所とは

室内にパキラを置くなら、どのような場所がよいのでしょうか。

リビング

リビングはグリーンを置くのにぴったりの空間です。おしゃれなパキラがインテリアに心地良さをプラスします。リビングは日当たりの良い場所に配置されていることが多いので、パキラの生長にも適しています。

玄関

玄関内にパキラを飾るのもよいでしょう。鮮やかな緑色の葉が玄関を爽やかな雰囲気にしてくれます。
玄関内に自然光が届かない間取りの場合は、定期的にパキラを日に当てましょう。

勉強机やワークスペースの近く

勉強机やワークスペースの近くにパキラを設置するのもおすすめです。
勉強や作業に疲れたときや目が疲れたときに、みずみずしいパキラの姿を眺めると、どこかホッとして落ち着くでしょう。

パキラにマッチする自然の風合いが感じられる床材『ジオラスタンダード』

『ジオラスタンダード <トープグレー色>』

自然の風合いが感じられる床材の上にグリーンを置くと、よりインテリアの統一感が高まり、ナチュラルな雰囲気を演出できます。

DAIKEN独自の「WPC加工」を施した床材『ジオラスタンダード』は、環境にやさしいエコ基材を採用した床材です。傷や水、汚れに配慮されており、植物への水やりなどで水がこぼれても、お手入れがしやすい製品です。
(※)水濡れに配慮した床材ですが、水掛かりの際には直ちに拭き取ってください。

おわりに

パキラは比較的育てやすく、初心者にも扱いやすい観葉植物です。日当たりや水やりなどの基本を押さえれば、長く育てられるでしょう。1年を通して緑を楽しめるパキラを取り入れ、癒やしのある暮らしを送ってみませんか。

観葉植物についてはこちらの記事もご覧ください。
関連記事⇒「リビングに観葉植物を置いて家に癒やしを! 育てやすくインテリアとしておすすめの種類

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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