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※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
目次
家族が集まるリビングは、住まいの中心となる大切な空間です。快適に過ごせるのはもちろん、おしゃれな空間にしたいと考える方も多いのではないでしょうか? 今回は、おしゃれなリビングレイアウトの基本から床材選びのコツまで、詳しくご紹介します。
おしゃれなリビングレイアウトの基本
リビングをおしゃれに見せるためには、単におしゃれな家具を配置すればよいというわけではありません。いくつかの基本的なポイントを押さえることが重要です。

視線・動線を考えた配置でスッキリ見せる
おしゃれで快適なリビングにするポイントの1つは、空間をスッキリとさせることです。視線の抜け感や動線の確保を意識して家具を配置してみましょう。
視線の邪魔になるものを減らし、部屋の入口から奥まで見通せるようにすると、リビングがより開放的に感じられるようになります。
家具と家具の間や家具と壁の間は、一般的な体格の人が通れる目安として最低でも60~70cmは確保しましょう。
インテリアのテイストに統一感を
おしゃれなリビングにするには、インテリアに統一感を持たせるのもポイントです。シンプルで木のあたたかみを活かした“北欧”、エイジング塗装など使い込まれた質感を醸し出す“ヴィンテージ”、日本の伝統的な和のテイストとモダンを融合させた“和モダン”など、様々なテイストがあります。お好みのテイストをベースにコーディネートするとよいでしょう。
「どのテイストにすればよいかわからない」「好みのインテリアテイストを見つけたい」という方は、こちらのツールもご利用ください。
⇒「みつける! インテリア診断」
ベースカラー、メインカラー、アクセントカラー 3色のバランスを意識したインテリアに
インテリアの色を統一するだけでも雑然とした印象が解消され、おしゃれに見えます。
部屋の中で大きな面積を占める壁や床などの“ベースカラー”と家具などの“メインカラー”でインテリアテイストを大まかに決める方法もよいでしょう。
例えばベージュや淡いグレーがベースカラーの場合、メインカラーをブラックや濃いスモーキーカラーにすればモダンに、ミディアムブラウンにすれば北欧風に、ホワイトにすればフレンチにまとめやすくなります。
ベースカラーとメインカラーに、クッションや小物などの“アクセントカラー”を加えた3色のバランスを意識しながら統一感を持たせるのが、おしゃれに見せるコツです。
余白と+αのインテリアでぐっとおしゃれな印象に
おしゃれなリビングをつくるには「視線と動線を意識する」「インテリアテイストを統一させる」「色のバランスを意識する」という3点を押さえながら、適度な余白を持たせてアイテムを配置するとよいでしょう。
全体の印象をスッキリさせるには、背の低い家具をチョイスして壁が見える面積を増やします。また、モノが多く感じられないよう空間に余裕を維持しつつアートやグリーンなどの小物を飾ると洗練された雰囲気になります。
どのような形のリビングでも、観葉植物はアクセントになります。植物の選び方や育てるコツ、適した置き場所などもチェックしてみましょう。
関連記事⇒「リビングに観葉植物を置いて家に癒やしを! 育てやすくインテリアとしておすすめの種類」
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フォーカルポイントを意識したレイアウトでおしゃれなリビングづくりを

“フォーカルポイント”を意識したレイアウトにするのも、リビングをおしゃれにするコツです。
フォーカルポイント(Focal Point)とは日本語で“焦点”を意味し、インテリアでは部屋に入って最初に視線が向く場所を指します。
床の間、暖炉などは主なフォーカルポイントの1つです。
リビングでフォーカルポイントが果たす役割と、設ける際の具体例をご紹介します。
殺風景にならない
おしゃれなリビングになるようにと似たような色でインテリアを揃えても、それだけでは殺風景になってしまい、「さみしい」「印象が薄い」と感じることがあります。
同じ色の家具や壁紙で揃えたのに「何か物足りない」と感じるなら、フォーカルポイントを設けてみましょう。
・ソファ、クッションなど
ソファやクッションなどを使って視線を引きつけると、単調なインテリアにアクセントが加わり、おしゃれなリビングに近づきます。アクセントになる色や柄などバランスを考慮しながら取り入れるとよいでしょう。
・ラグ
フローリングのままではやや冷たい印象になりがちなので、ラグを敷いて視覚的に重心をつくりましょう。
ラグは空間をゆるやかに区切るゾーニングの役割も果たします。フォーカルポイントとしてラグを採用する場合は、目を引くよう、鮮やかな色や個性的な模様がおすすめです。
デザイン性の高いアイテムでおしゃれな印象を引き立たせる
リビングをおしゃれにするフォーカルポイントをつくるために、インテリアスタイルに合わせたデザイン性の高いアイテムを置くのもおすすめです。
生活感のあるものとは少し異なったアイテムを壁などに飾り、部屋を演出しましょう。
・アートボード、絵画
部屋の入口から見える壁にアートボードや絵画を飾ると、入室時の視線を引きつけられます。
・コレクションケース、シェルフ
コレクションケースやデザイン性の高いシェルフを使って自分の好きなアイテムを並べると、個性を表現するフォーカルポイントになります。
部屋を広く見せる

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
フォーカルポイントをつくるおすすめの場所は、部屋の入口から遠い所です。部屋のドアと対角線上にあるコーナーや壁などにフォーカルポイントを設置すれば、奥行きと開放感を感じられるでしょう。
・大きな家具
大きな家具は実用面だけでなく、フォーカルポイントをつくるアイテムとしても機能します。
例えば、リビングの入口と遠い対角線上にソファやチェアを配置すれば、くつろぎ空間としてのリビングを演出しながらフォーカルポイントがつくれます。
・高さのある観葉植物
リビングには家電や家具のように人工的で直線的なアイテムが多いため、天然のやわらかな曲線を備える観葉植物は置くだけでアクセントになります。
インテリアを象徴する“シンボルツリー”として背が高く存在感のある観葉植物を置いたり、小さな観葉植物をインテリアハンガーなどに吊るしたりしてフォーカルポイントにするのもよいでしょう。
シンボルツリーに適している“編み込みパキラ”や“ねじりパキラ”など存在感抜群のパキラと、シンボルツリーとしておすすめのグリーンについてはこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事⇒「パキラの育て方 観葉植物を室内で育てる方法と環境にやさしいエコ基材採用のフローリング」
関連記事⇒「シンボルツリーのおすすめは? 常緑樹で低木ならお手入れも簡単! 虫がつかないものはどれ?」
入室した人の視線を誘導する
おしゃれなリビングをつくるには、生活感をできるだけ目立たせないようにすることが大切です。
フォーカルポイントを上手に取り入れ、入室時の視線を“見てほしいもの”にさりげなく誘導することで、家電製品のリモコンやゴミ箱、ティッシュペーパーなどの日用品に目が行かないようにすると、部屋の印象も大きく変わるでしょう。
・アクセントクロス、デザイン壁材
壁の一部に直接ペイントを施したりアクセントクロスやデザイン壁材を使ったりすれば、視線を引きつけると同時に空間全体のイメージもアップします。
アイテムと壁とのコントラストを上手につくるのが、リビングをおしゃれにするコツです。
・照明
床置きのフロアライトや天井から吊るすペンダントライトなど、照明をフォーカルポイントにするのもおすすめです。また、スポットライトを間接照明として使い、壁の陰影を強調したフォーカルポイントをつくると部屋全体に高級感がプラスされます。
しかし、設置場所によっては配線が見えたり、照明を邪魔に感じたりすることもあるので、設置を検討する際は配線や動線にも気を配りましょう。
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リビングの形状別 家具をレイアウトするポイント
リビングの形状に適した家具の配置を考えることも、おしゃれなリビングづくりには大切です。リビングの形に合わせた家具の配置ポイントをご紹介します。
縦長リビング

キッチンからリビングを正面に見たときに奥行きがある“縦長リビング”は、比較的家具の配置がしやすいリビングです。
奥行きを活かし、空間を分けて使う家具配置がおすすめです。キッチンに近い側をダイニングスペース、キッチンから離れた側をリビングスペースにするなど、用途ごとに家具を配置して“ゾーニング”をすると使いやすくなります。
空いたスペースには、絵画などを飾ったり、観葉植物や間接照明を置いたりしてスタイリッシュな演出もしやすい形状のリビングです。
横長リビング

キッチンからリビングを正面に見たとき、リビングが横に広がる“横長リビング”は大きな窓を設置できることが多いため、窓から入る光を遮らないような家具の配置にすると、明るく開放的な印象を活かせるでしょう。
空間が横に広がっていて家具の配置がまとまりにくいと感じる場合は、部屋の中央にソファやラグを置くなどしてダイニングとリビングをゾーニングするとメリハリが生まれます。
多くの住宅で採用されている対面キッチンの種類やレイアウトのポイントについてもご紹介しています。理想のスタイルを考えるヒントになるかもしれません。
関連記事⇒「対面キッチンのレイアウト 開放感があり、会話が弾むオープンなキッチン」
正方形リビング

幅と奥行きにそれほど差がない正方形のリビングは、ソファ、ダイニングテーブル、テレビ台などの向きやバランスを決めるのが難しく、インテリアをどう配置するか迷うかもしれません。しかし、工夫次第で快適な空間をつくれます。
例えば円形のダイニングテーブルなら、どの方向からでも使いやすいうえに、おしゃれな印象の部屋になります。ただし、円形のテーブルは長方形のものよりも広いスペースが必要です。テーブルのサイズや配置後の動線を考え、採用しましょう。
なお、テレビとソファの距離を基準に配置すると、インテリアのバランスを取りやすくなります。見え方に個人差はありますが、一般的には4Kテレビなら画面の縦寸法の約1.5倍、2Kテレビなら約3倍の距離が理想とされており、この基準でレイアウトを考えるとスムーズです。
リビングに隣接することが多いダイニングの快適さにも注目してみましょう。どのような視点で検討するとよいか、ポイントをご紹介しています。
関連記事⇒「ダイニングとは? リビングとの違いは? DKとLDKの違いと居心地の良いレイアウトを紹介」
コンパクトなリビング
スペースが限られて圧迫感が気になるコンパクトなリビングの場合は、部屋が広く見えるような工夫をしてみましょう。背が低い家具を選ぶと視界が広がり、開放感が高まります。また、天井付けのカーテンレールに長さのあるカーテンを吊り下げて天井を高く見せたり、対面の壁を鏡で反射させて空間を広く見せたりするテクニックもおすすめです。
関連記事⇒「居間とはどの部屋のこと? 居室やリビングとの違いと、レイアウトのポイント」
リビングをおしゃれに見せる 床材選びのコツ
床は面積が広いため、少しの違いでもリビングの印象を大きく左右します。耐久性やデザイン性など、床材選びのポイントを押さえておしゃれなリビングを実現しましょう。
お手入れのしやすい床材

汚れることの多いリビングにお手入れしやすい床材を採用すれば、きれいでおしゃれなリビングを維持しやすくなります。
特に小さなお子様がいるご家庭の場合、傷が付きにくく、掃除しやすい床材がおすすめです。
機能性にすぐれた床材
耐水性、耐久性、防滑性、さらには抗菌性など、家族構成や暮らし方に合わせて必要な機能を持つ床材を選ぶと、快適な住空間を保ちやすくなります。きれいな床を保つことは、リビングをおしゃれに見せるためにも大切なポイントです。
インテリアに合うデザイン・色
床は面積が広い分、部屋の印象を左右しやすい部分です。デザイン、色、質感などにこだわってみてはいかがでしょうか。例えば、明るい色の床材をナチュラルやモダンといったインテリアテイストに合わせて選ぶと、統一感が出てセンスの良いリビングになるでしょう。
ナチュラルからモダンまで、多様な表情があるDAIKENの床材

立体感、質感にこだわった幅広タイプ『トリニティグランデ』
『トリニティグランデ』は、表面の質感にこだわり、立体感のある張り上がりを実現した床材です。303mmの幅広タイプで継ぎ目が少なく、格調高いリビングを実現します。
すり傷や凹み傷が付きにくく、汚れを拭き取りやすいのも魅力です。
ナチュラルで明るい色調から落ち着いた深みのある色まで全6色が揃っており、様々なインテリアテイストに合わせられます。
鏡面仕上げでモダンな空間を演出する床材『イエリアフロア セレクト 石目柄(鏡面調)』

洗練されたモダンな空間を演出したい方におすすめなのが、『ieria(イエリア)フロア セレクト 石目柄(鏡面調)』です。
リアルに再現された高級感のある大理石の風合いが、リビングをモダンに演出します。
(※)『トリニティグランデ』『イエリアフロア セレクト 石目柄(鏡面調)』ともに、金属製キャスターや球状キャスターは使用しないでください。キャスターの使用頻度が高い箇所は、カーペットなどを敷いて床を保護してください。
まとめ
視線や動線を考慮してレイアウトすれば、リビングはより過ごしやすく仕上がります。また、おしゃれなリビングには統一感を意識した床材選びも大切なポイントです。お手入れしやすく清潔な床材はリビングをスッキリとした印象にします。床材はインテリアに合うデザインと機能性を総合的に判断しましょう。
今回ご紹介したポイントを参考に、自分らしいリビングを実現してください。
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監修者
淀川 美和(よどがわ みわ)
株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。
保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
公開日:2025.04.30 最終更新日:2025.09.19
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