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2025-04-30

リビングに観葉植物を置いて家に癒やしを! 育てやすくインテリアとしておすすめの種類

リビングに観葉植物を取り入れると、空間に潤いと癒やしがもたらされます。植物の大きさや葉の形、育てやすさを考えた選び方のほか、取り入れる際のポイントや注意点を知ることで手軽におしゃれなインテリアグリーンを楽しめます。
今回は、リビングを素敵に演出する観葉植物の選び方や飾り方、育て方のコツをご紹介します。

リビングのインテリアに観葉植物を

リビングは家族が集まり、くつろぎの時間やコミュニケーションを楽しむ大切な空間です。そんなリビングの一角に観葉植物を1鉢置くだけでも、お部屋全体の印象が大きく変わり、快適性やおしゃれなインテリア性をプラスできます。

また、植物は二酸化炭素を吸って酸素を出す生き物で、蒸散による加湿の働きを持っています。葉の緑色は目にやさしく、どこかほっとできる色でもあります。初心者でも育てやすい種類もあり、手間をかけずに楽しめるのも魅力です。

観葉植物の置き方、飾り方のポイント

リビングの広さとのバランスを考える

観葉植物を置くときに見落としがちなのが、リビングの広さと植物のレイアウトとのバランスです。例えば、広々としたリビングに小さな鉢を1つ置くだけでは少し寂しい印象になってしまいますし、コンパクトなリビングに大きな植物を置くと圧迫感があり、きゅうくつな感じになってしまうことがあります。

まずはリビング全体のスペースや家具配置を見て、大きめの鉢を1つメインにしてメリハリを付けるか、複数の鉢を組み合わせるかなど、バランスの良い飾り方を検討することが大切です。

置く場所の日当たり、風通しを考える

観葉植物の多くは日差しが入る明るい場所を好みますが、中には強い日差しが直接当たるのを嫌う種類もあります。半日陰を好む植物を選ぶ場合は、リビング内でもレースカーテン越しの光が入る場所や半日陰になる場所に置きましょう。

冷暖房の風が直接当たる場所は、葉が傷んだり乾燥して枯れる原因となるため注意が必要です。また、直射日光が当たる窓際や空気の流れが悪い大型家具の近くに置く場合も、植物にとって過酷な環境になっていないか確認しましょう。

大きく置くか、小さく飾るかを考える

リビングに観葉植物を置く際は、選んだ植物を“主役”にするか、“アクセント”にするか、ということも重要です。

背の高いフィカスやパキラなどを1鉢置く場合は、部屋の主役として見た目のインパクトを狙うことができます。小さめの観葉植物を複数寄せ植えにしてボリュームを出し、コーナーを飾る方法もあります。
小さなサボテンや多肉植物、テーブルヤシなどを、棚やテーブル、テレビボードの上などにいくつか間隔を空けて並べて空間のさりげないアクセントとして楽しむのもおすすめです。つる性の植物をハンギング(吊るしたり壁掛けにしたりする飾り方)で楽しむのもよいでしょう。
部屋全体のイメージやテーマに合わせて、観葉植物の大きさや飾り方を検討してみてください。

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室内でも育てやすい、おすすめの観葉植物

中程度~大きな鉢植え

・モンステラ

大きく切れ込みのある葉が特徴的で、存在感があります。基本的には日光を好む植物ですが耐陰性もあり、やや薄暗い部屋でも育ちます。水やりは土が乾いたらたっぷり与え、葉に埃が溜まらないようにときどき拭いてあげると元気に育ちます。

・パキラ

直立に成長する幹が特徴で、複数の幹を編んだものや基部がボトル状になっているものが多く出回っています。比較的丈夫で枯れにくいため初心者でも育てやすい種類といわれます。日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。

・ドラセナ

ドラセナには様々な品種があります。太い幹と白いラインの入った葉が特徴のマッサンゲアナという品種は幸福の木ともいわれ、初心者でも育てやすい植物として知られています。コンシンネは、すっと伸びる茎と細長い葉がスタイリッシュな品種です。品種に限らずレースカーテン越しの日光が当たる場所に置くのがおすすめです。空気の乾燥にも強いので室内でも育てやすいのが魅力です。

ハンギングできる観葉植物

・ポトス

室内で育てやすい定番のつる性観葉植物です。品種によって葉の色や模様が異なります。室内では窓辺の明るい場所がおすすめですが、日陰でも丈夫に育ちます。乾燥気味でも育つので、水やりの手間がかかりません。ハンギング仕立てにすると垂れ下がる葉を楽しめます。

・ハートカズラ

その名のとおり、小さなハート形の葉が連なるように垂れ下がる姿が特徴的な植物です。葉はやや多肉質でぷっくりしています。水やりは控えめにして乾燥気味に育てます。窓辺や明るい場所にハンギングすると、やさしく可憐な雰囲気を演出してくれるでしょう。

・アイビー(ヘデラ)

寒さにも比較的強く、育てやすいつる性植物です。明るい場所を好みますが、耐陰性があるので日陰でも育ちます。冬場の日照時間が短いリビングでも管理しやすいのが魅力です。

小さいスペースに適した観葉植物

・サボテン、多肉植物

インテリアアクセントとして手軽に置ける種類です。乾燥した環境に耐えられるよう水分を蓄える性質なので、水やりの回数が少なくて済みます。日当たり・風通しの良い場所で育てます。

・テーブルヤシ

ヤシ科の中でも小さめの鉢で育てられるミニ観葉に適した品種です。耐陰性があるので、窓から少し離れたところでよく育ちます。葉の形状が、同じヤシ科のパームツリーのようで、南国気分を演出したい場合におすすめです。

・エアプランツ

多くの品種が存在するエアプランツは、土がなくても育つ植物で、流木やガラス容器にディスプレイするなど、自由な発想で飾ることができます。インテリアのアクセントにもなります。

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2025.04.30

室内で育てる観葉植物の土選び 注意点やコツ

水はけと保水性のバランスが良い土を選ぶ

観葉植物の土は、排水性と保水性のバランスが重要です。水はけが悪いと根腐れを起こしやすく、良すぎると乾燥します。市販の“観葉植物の土”は、赤玉土や軽石、ピートモス(ミズゴケなどが腐植した泥炭)などが配合されており、適度に水持ちが良く通気性も確保されているので、初心者の方は市販の専用培養土を使うとよいでしょう。ハンギングに使う場合は、軽量の土がおすすめです。

虫のわきにくい土を使う

室内で観葉植物を育てる場合、どうしても気になるのが虫の発生です。市販の“観葉植物の土”の中には、堆肥(たいひ)を使用せず、虫の寄り付きにくいものがあります。

ただし、虫の発生を完全に予防するわけではないので、株元にヤシ殻や化粧石を敷くなどしてコバエなどの発生や繁殖対策をしておくとよいでしょう。枯れ葉は取り除き、鉢の受け皿に水が溜まり続けないよう注意することも、虫対策の基本です。

ハイドロボールを土の代わりに

室内ではあまり土を使いたくない……そうお考えの方は、土の代わりにハイドロボール(発泡煉石)を用いた栽培をしてみてはいかがでしょうか。ハイドロボールは高温で焼き上げた人工の土で、虫がわきにくく室内でも植物を清潔に育てられるのがメリットです。ガラスなど透明の容器を使えば、水やりのタイミングもわかりやすくなります。

グリーンをおしゃれにハンギングできるDAIKEN「インテリアハンガー」

ハンギングで空間にグリーンをあしらう

リビングに観葉植物を吊るして飾りたいけれど場所に困る、どのようにハンギングしたらよいかわからない、という場合に便利なのが、DAIKENの「インテリアハンガー」です。インテリア性の高いデザインと色が空間のアクセントになり、植物をおしゃれにディスプレイできます。
また、横パイプ(本体バー)に滑り止めが付いているのも使いやすいポイントです。植物を吊るすことで床面を占領せずに済むので、部屋を広く使いたい人にもおすすめです。

ランドリールームでは衣服を掛けて

スタイルスイッチ

インテリアハンガー」はリビングだけでなく、ランドリールームなどでも活躍します。洗濯物を干したり、ハンガーラックの役目を果たしたりと、植物ディスプレイ以外の用途が広く、柔軟に対応できるのが特長です。
部屋干しのスペースをつくりにくいご家庭や、帰宅時や来客時にさっと上着を掛けたいときなどに重宝します。使わないときでも目立ち過ぎないすっきりとしたデザインでありながら、日常生活の利便性を高めてくれるでしょう。

スペースに合わせて加工が可能で場所を選ばない

空間の広さや用途に応じて幅・高さ共にカットが可能です。天井と壁に取り付けるL型、天井から吊るすU型の2種類があり、配置場所に合わせて選べます。場所を問わず、機能的でおしゃれな空間づくりに役立つでしょう。

まとめ

リビングに観葉植物を取り入れると、癒やしと心地良さを得られるうえ、空気の潤いを保てるといったメリットも享受できます。植物のサイズや育て方、飾り方、そして土選びや虫対策などに気を配れば、初心者でも手軽にグリーンのある暮らしを楽しめるでしょう。

さらに、天井や壁から吊るして飾るハンギングスタイルを取り入れれば、コンパクトなリビングでもおしゃれに植物をレイアウトできます。DAIKENの「インテリアハンガー」なら、空間を活かして植物を飾る以外にも洗濯物や洋服を掛けられるなど、暮らしをスマートにサポートしてくれるでしょう。

お気に入りの観葉植物を見つけ、いつもの空間に安らぎをプラスしてみませんか。毎日の暮らしがより豊かで心地良いものとなるのではないでしょうか。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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