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2025-05-20

玄関アプローチは家の顔 デザインと素材選びで門からの通り道をおしゃれな空間に!

おしゃれな家づくりは玄関アプローチから始まります。訪れた人が最初に目にする玄関アプローチは“家の顔”であり、住宅全体の第一印象を決める重要な要素でもあります。自分好みの、しかも印象の良い玄関アプローチをつくるには、どうしたらよいのでしょうか。

今回は、玄関アプローチの建築的な工夫や、素材選びについて解説します。また、玄関アプローチを彩るおすすめのDAIKEN製品もご紹介します。

玄関アプローチとはどこのこと?

玄関アプローチとは、門、または敷地入口から玄関までの通路を指します。この部分は一直線につなぐだけでも通路としての役割を果たしますが、動線や外構のつくり方、素材、色合いなどにこだわることで、機能性・防犯性はもちろん、美しさを兼ね備えた空間にできます。

玄関アプローチと玄関ポーチの違い

玄関アプローチと混同しやすいものに“玄関ポーチ”があります。玄関ポーチとは玄関前の屋根・ひさしのある空間であり、雨よけや待機スペースとしての役割を持った場所です。玄関ポーチを設ける場合は、玄関アプローチと統一感のあるデザインにすると、違和感のない洗練された玄関周りになるでしょう。

おしゃれな玄関アプローチのポイント

玄関アプローチをおしゃれなデザインにするには、どんな点に注意すればよいのでしょうか。敷地面積や周辺の環境にもよりますが、3つのアイデアをご紹介します。

①曲線を意識する
おしゃれな玄関アプローチの多くは、曲線を意識しています。曲線的なデザインのアプローチは、視線の流れを自然に誘導し、奥行きを感じさせます。門と玄関をまっすぐつなぐのではなく、緩やかな曲線でつなぐことで、ゆとりを感じさせるアプローチになるのです。

門と玄関を直線でつながないことの利点は、前の通路から玄関周りの様子が見えづらくなり、プライバシー保護にも効果的であることです。しかし、一方では曲線的なアプローチに植栽などをたくさん置くと、死角や隠れ場所が増えるのでかえって防犯上危険なため、植栽の高さを調整するなどの工夫をして、全体を見晴らせるような構造にしましょう。

②立体感を出す
玄関アプローチは立体感を加えることでより魅力的になります。立体感を演出する方法としては植栽やオブジェをバランスよく配置するのがおすすめです。また、玄関に庇(ひさし)を設置するとボリューム感のあるアクセントにもなります。

③家や街並みと調和させる
玄関アプローチは住まいのある地域と自分が暮らす家をつなぐ役割も持っていますので、周囲の環境と自宅の両方に調和するようなデザインを検討してみてはいかがでしょうか。

あえて自分の家が浮き上がるようなデザインを好む方もいますが、緑の多いエリアなら自然を意識したアプローチにするなど、周囲の環境になじむ雰囲気を意識して全体をコーディネートするのも1つのアイデアです。

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玄関アプローチをおしゃれにする素材

玄関アプローチはメインに使う素材でも印象が大きく変わります。素材によっては水はけをよくし、雨の日でも靴や衣類が汚れにくくなり、雑草が生えにくくなるなどのメリットも期待できます。玄関アプローチによく使われる素材と、それぞれの特徴をご紹介します。

敷石、砂利

敷石は地面に敷く平らな石で、連結して並べると歩行しやすくなります。サイズや色合い、石の種類、敷き方などによって、様々な演出が可能です。詰めて敷いても石の隙間から生えてくる雑草や、濡れると滑りやすくなる点などに注意しましょう。

玄関アプローチにはデザイン性にすぐれた“化粧砂利”を使うこともあります。5mmから10cm程度まで大きさも様々で、カラーバリエーションも豊富です。敷石と組み合わせて使う方法もあります。

レンガ、インターロッキング

レンガはデザイン性が高く、アプローチにあたたかみをプラスしてくれます。植栽と組み合わせて使うと雰囲気もさらにアップします。年数が経つにつれて徐々に風化が進み、アンティークな風合いに変化する過程も楽しめます。一方、表面に凹凸や無数の穴があることから水分が溜まりやすく、カビやコケが生えやすいのがデメリットです。

インターロッキングはコンクリートでつくられたレンガ風のブロックです。デザインが豊富でどんな家の雰囲気にも合わせやすいことに加えて耐久性が高く、1個1個がしっかりかみ合うので隙間から雑草が生えにくいなどのメリットがあります。透水性・排水性が高く水溜まりができにくいため、雨の日も歩きやすいアプローチになるでしょう。ただし、初期費用は高くなりがちです。

タイル

陶磁器製のタイルはデザインのバリエーションが豊富で、おしゃれなアプローチをつくりたい方には人気の素材です。また、軽くこするだけで汚れが落ちるため、掃除がしやすいのもメリットです。一方、釉薬(ゆうやく)が塗られているタイルは水に濡れると滑りやすくなります。滑りにくさに配慮した製品を選ぶことをおすすめします。

コンクリート、モルタル

コンクリートやモルタルもセメントを原料としていて耐久性が高くリーズナブルな素材です。柔軟性があるので曲線を取り入れた玄関アプローチにも向いています。敷石やレンガのように隙間から雑草が生えたりすることもなく、掃き掃除や水洗いだけできれいな状態を保てるため、お手入れが楽なのが大きな特徴です。

この2つはどちらも無機質な素材だけに、やや味気なく見える点が気になるかもしれません。スタイリッシュに見せるか、植栽などであたたかみをプラスするか、工夫とセンスでおしゃれに仕上げましょう。

芝生・人工芝

芝生は爽やかなグリーンが目を引きますが、天然のものは適切なメンテナンスが必要です。芝刈りや雑草取り、水やりなどのこまめな手入れが欠かせません。そのため、最近はハイクオリティな人工芝を使うケースが増えています。自然美は取り入れたいけれど、手入れの時間がなかなか取れないという方は、チェックしてみてください。好きなサイズにカットして敷くだけと手軽に使えるため、レンガや石と組み合わせて使用するのもよいかもしれません。

ウッドチップ

ウッドチップは木材を砕いてつくった素材です。木の種類によって様々な色があり、ナチュラルな雰囲気が演出できます。木を材料にしているので、木造住宅とよく調和します。また、ウッドチップを敷き詰めることによって雑草の発生を抑制できます。ただし、湿気がこもりやすく虫が発生しやすいというデメリットもあるため、防虫加工されたものを選ぶようにしましょう。

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玄関アプローチにおすすめのDAIKEN商品

DAIKENでは、おしゃれな玄関周りをつくるのに役立つ商品を取り揃えています。その中から今回は玄関アプローチにおすすめの『Decoマルチ(デコマルチ)』と『hapia 玄関収納』をご紹介します。

環境配慮型マルチング材『Decoマルチ(デコマルチ)』

Decoマルチ(デコマルチ)

Decoマルチ(デコマルチ)』は、国産材の端材を使ったウッドチップです。人工芝や砂利にはない天然素材100%ならではのナチュラルな風合いが演出できるので植栽の緑を引き立ててくれます。また、隙間なく均一に敷き詰めることで土壌表面に日光が侵入するのを防いで雑草の成長も抑えられます。

また、ウッドチップは湿気がこもりやすいのがデメリットですが、『Decoマルチ(デコマルチ)』には表面の速乾性、透水性が高いという特長があります。水分を蓄えにくい構造のため、外から飛んできた種が発芽しにくく、発芽しても根づきにくいため、草引きの手間を軽減できます。

洗練された玄関を演出『hapia 玄関収納』

『hapia 玄関収納』
(※)写真の『hapia(ハピア)』は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定の『ieria(イエリア)』をご検討ください。

おしゃれな玄関アプローチをつくったら、玄関ドアを開けた空間にもこだわりたいものです。『hapia 玄関収納』は収納力が豊富な玄関収納です。ユニットを組み合わせることで様々な形状をつくることができ、家族構成や玄関の構造に合わせて柔軟なレイアウトができます。玄関のスペースが限られている場合は、薄型を選ぶとよいでしょう。

おわりに

玄関アプローチは自宅の第一印象を決める大切な家の顔です。デザインや素材にこだわることにより、おしゃれで機能的な空間をつくり出すことができます。DAIKENは玄関アプローチ、庭、外溝のデザインと連動できる製品を取り揃えています。こだわりの玄関アプローチづくりにぜひご活用ください。

  • 淀川 美和
  • 監修者

    淀川 美和(よどがわ みわ)
    株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。

    一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。

    保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級

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